小さいころの記憶

 

母がある日、私を部屋に呼んだ。

あなたが生まれたときの話をしよう、と。

あなたが生まれる前は、産婦人科の先生に男の子が生まれるかもしれないと言われていた。

お母さんは、とても悲しかったの。先生に男の子が生まれると言われてから、数日間寝込んだわ。

ーどうして

だって、男の子よ。男の子なんて生まれても、育てるのが大変だし、お母さんは女の子を育てたかった。

女の子を育てて、いっしょにお洋服やお化粧を楽しむの。かわいいお洋服を自分の娘に着せてあげるのが夢なの。

 

性別によって価値の変わる命なんて要らなかった、

何より母に愛されたかった、

わたし、女の子に生まれてよかった!