俺はゲームをするオタク。

だから、キャラクリをしたときの話をする。

暁月を終えた区切りもあって話したくなった。

 

早速だが、俺は早く話したい欲求を解消したいのでキャラクリの話をする。特に、その際に込めた思いを。

 

誰の傍にでも立てるようなキャラクターを意識した。これはff14がMMORPGであり、世界観を壊さない意味合いもあるが、『誰か』というのは他人のPC(プレイヤーキャラクター)だけを指す言葉ではない。NPCと並んで戦う、誰かのつくったゲームの大地や空を、物語を崩さないPC、それがこのキャラクターの設計思想の根底にあるだろう。FFの世界観の中に自分のキャラクタークリエイトを落とし込んだ。FFのプレイ歴が多くあるわけではないので、なんとなくの「FFっぽさ」を意識しながら好みの男をつくった。

 

キャラクターイメージのひとつとして、少年向けホビーアニメで出てくるお兄さんというものがあった。少年向けホビーアニメの主人公と言えば、小学生~高校生くらいだろう。そこで言うお兄さんキャラは、高校生の先輩かあるいは大学生付近の年齢であることが多い。実際の年齢としてはまだ若く、しかし彼ら(少年)にとっては、彼らの先に立っている存在である。遠く離れすぎた大人ではなく、そのすぐ傍にあるものであって欲しかったのだ。何故そのようなキャラクターイメージを抱いたのか。私の思ったRPGの主人公は、当事者性を持つ視点キャラクターだからである。事件が起きた時に、誰かの傍に立っている。ただそれだけでしかないかもしれないが、しかし、傍に立っていなければ何も知り得ないし、成し得ない。それで動くのはちっぽけな物語かもしれないが、その小さな空想こそ物語を物語足らしめんとする要素なのではないかと私は思うのだ。具体的にどんな要素になったのかと言えば、種族をヒューランのミッドランダ―にした点だろう。エレゼンやアウラやハイランダーなど、種族として逞しい身体的特徴を持つものは少なくない。しかし、その反面でララフェルやアウラ♀など、華奢な身体つきの種族もいる。私はヒューランのミッドランダ―が数ある種族の中央値に感じた(初期選択の種族なこともあるが)。メタ的な観点で言えば、我々の知る"人間"に最も近く、視点キャラクターとして我々の傍に立ってくれる意味合いもあった。幻想より最も遠く、故に幻想を追う心を識る者として、その旅を。

 

 

私は、美形が好きだ。生き物として美しい形の物が好きだ。肉体の檻に囚われるのではなく、その魂の純粋さを見せてくれる存在が好きなのだ。しかし、私はこのキャラクターを世界で一番美しい存在にしたいわけではない。繰り返しになるが、私はこのキャラクターが、どのようなキャラの傍にも立てる存在であって欲しかった。逞しい身体つきの戦士も、幼い子供も、ひとりひとりの個を自分の飾りにしたくはなかったのだ。彼はアイドルでもなければホストでもないのだから、目を奪うほどの華美は必要ないのだ。彼が世界で一番輝く瞬間があることと、世界で一番美しくないことは矛盾しない。それをイメージとして、かっこいいのではなく、かっこつけられるキャラを目指した。前述の年齢感にあわせて顔には若干の幼さを、性別・種族による肉体的特徴は目立ち過ぎないようにした。髪色は白金にすることで、白や銀などの無彩色の無機質さから外し、ブロンドのようなエキゾチックを遠ざけながら繊細な透明感を醸し出したかった。近寄りがたい美貌よりも、ふとした瞬間に眼に映る美形であれと意識した。三つ編みの髪型は、女性的になりすぎないながらの長髪として丁度良かった。

 

ジョブは呪術師とした。私自身が魔術的なバックボーンを持つキャラクターが好きであることもそうだが、各ジョブの中でも隠匿されたミステリアスな側面が際立って魅力的に見えたからだ。一般的に呪術や、黒魔術と言えば現代の常識や科学に相反し、否定されているものを想起するだろう。時に贄や犠牲を要し、目的や願望を非現実的に果たす為の術であり、それは現実を是とする常識から外れる行為である。古く、呪術において常識という境界を越えることが行われたとされる。霊界へトリップする為に、神秘的とされた火をもって"そういった"薬草の煙で瞑想状態に至ったとされる。常識の中に生きる人間が内に秘めた、幻想という名の攻撃性。そんな呪い(まじない)がキャラクターの物語や運命をかけるのにふさわしいと思ったのだ。

 

出来上がりとしてはそこそこに納得のいくものになった。美形でありながら、王子様キャラのような外連味を減らせたように思う。誰の傍にでも立てる風貌に隠れた、呪術師としての攻撃性。己のエゴと常識の狭間に葛藤し、人知れず心に燃える火を宿して、幻想を追える熱のあるキャラクターになったと思っている。