ベロニカは死ぬことにした。 -34ページ目
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この話は急に終わりから始まる。

この街に来て半年が経った。
僕が産まれ育った街とはまったく違って寒さの厳しい街だ。

そんな辺鄙な街の小さなカフェで僕はシェフとして働くことになる。
僕の友人と共同経営という形で。

いささか説明が面倒になるので単純に共同経営と言いたいところだが、物語が進むために重要なファクターになるので少しだけ大事なとこだけ、あまり複雑になりすぎないように説明しておきたい。

実質の経営は僕と友人で行っている。

ただ、オーナーは別にいる。

友人の父親の会社だ。


このオーナーが別にいる(しかも身内)状況が僕の(僕らの)状況をややこしい方向に向かわせた。
やれやれ。

そして僕は友人と話合いを重ねてこの街に来ることを決めたのだが、僕がこの街に来た際に友人がその話をオーナーに「彼が勝手に来た」と話ていることもこの物語を複雑にしている。
やれやれ。

村上春樹の小説の主人公ならきっとこの状況に「やれやれ」を連発するだろう。


しかし、この話も今日を区切りに一つの終息点に向かっていくことになると思う。







僕は辞めるのだ。







その話を今日は友人にしようと思う。

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