弥生はいつものように学校へ行った。

すると友達の様子がなんだかおかしいことに気づく。

「 おはよう~ 」

「 あっ・・・やよ、おはよう・・・ 」

「 ん?はづきどうしたの?元気ないね? 」

「 ううん、なんでもない。 」

弥生は羽月の様子に違和感を感じたけど深く気に留めることはなくいつもどおりの会話を続けた。

会話の流れでそれぞれの彼氏の話になりふと、稀沙が弥生に言ってきた。

「 最近、まさきさんとうまくいってるの~? 」

の言葉に弥生は数週間前の電話越しに聞いた女性の声を思い出した。

「 あっ・・うん、大丈夫!大丈夫だよ。もう本当に仲いいもん 」

「 ふーん、そうかぁ。それならいいんだよ、別に 」

稀沙の反応によってみんなの様子がおかしいことに弥生は気づいた。

「 ねぇ・・ 」

っと弥生がみんなに問いかけた時タイミングよく予鈴がなり放課後みんなに聞いてみることにした。



-そして放課後-


他の人たちが帰っていく中で弥生、稀沙、羽月、紗都季が教室に残り柑奈は彼氏との約束があって先に帰った。

いつもはバイトが夕方からなのだが8時からになっていたので少しだけみんなとゆっくり話すことにした。

学校から場所を近くのオープンカフェに移し、たわいも無い話をしていた。

だけど、弥生は朝の稀沙と羽月の反応が気になっていた。

「 あっ!・・ねぇ、そういえば朝やよがいいかけてたことって何? 」

羽月が弥生に聞いてきた。

「 あのさ、みんなを疑ってるわけじゃないんだけど・・ みんな私に何か隠し事してないかな~って思って 」

「 えっ?なんのこと?」(羽月がとぼけた)

「やよ、いきなり何を言い出すのかと思えば~まったくもう~」(稀沙もとぼけた)

「 ・・・あのさ・・ 」

俯きながら小さい声で紗都季が口を開いた。

「 みんなにそうやって聞いてくるけどやよはどうなの?あたし達に隠し事してない? 」

紗都季のその問いかけに一瞬ドキドキしたが弥生は隠した。

「 してないよ~、さっちゃん突然なにいいだすのぉ?やだなぁ~ あははははは 」

そうやって返事をかえした瞬間、紗都季が怒り出した。

「 やよ!!!!!嘘ついてるじゃん。まさきの事で相談したいことがあるんじゃないの? 」

「 何も無いよ・・本当に何も無い・・・ 」

自分に思い込ませるように溢れてくる涙をぬぐいながら嘘をつき続けようとした。

それを見た、沙都季は弥生にすべて話すように促し、弥生は2週間前の電話のことを話した。

そして、その事を聞いた稀沙と羽月も10月20日に柾稀が他の女の人と歩いてるのを見たことを打ち明けた。


そうこうしているうちに8時を過ぎていることに気付いた弥生は急いでバイト先に向かった。

仕事中なのに上の空になっていたり、ため息をつく弥生を見て秀幸は何かあったのかと不安になった。






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-10月25日- (弥生の日記)

はぁ・・しごと疲れたぁー><

また、バイト遅刻しちゃったよぉ;アセアセ

はづきとキサが言っていた事ホントかなぁ~?

でもあの時、確かにまぁ君の後ろから女の人の声がしてたんだよね。


今日は寝ようっと

明日もバイト頑張らなきゃ♪

学校もあるし寝坊しないようにしなきゃね

ふぅー・・・