最近、幸せな夢を見た



夢から覚めてしまった時にずっと覚めないでそのまま夢を見ていられればいいと思った



夢の中で生き続けて死ねばそれは現実と変わらないんじゃないかと思った



大昔の思想家、荘子さんは夢の中で蝶になったんだと



ひらひらと蝶になりきっていたんだと



楽しくてひらひら飛んでいたんだと



その時は自分が荘子であるという考えは全くなかったんだと



だけどはっと目が覚めると、荘子だったんだと



となると、荘子である彼が夢の中で蝶になったのか、荘子は実は蝶であって、今、夢を見て荘子になっているのか、どちらが本当か彼にはわからなかったんだと



彼と蝶には確実に、違いがある



だけど主観の話になると結局どっちでもいいんだと思う



朝飯を食いながら夢の方で生き続けていつか現実の記憶を思い出した時に僕はもったいない気がするんだろうな、と思った



それは現実に対して主観が価値を見いだしたからなのか、夢よりも現実のほうが長く過ごしてきたから愛着があるのか



考えてみたけどよくわからなかった



夢を見続けてもいつか現実と同じように辛い時が来るかもしれない



だけど、夢の中でならなんとかなるような気がする



そんな気持ちをこの辛い現実にもなんとか抱いてみたい
世界はクォークという小さな粒子の集まりでできているらしい



しかし、私達が感じて、見て、聞こえて、匂い、味わう世界は実は脳というフィルターに一回通して私達の心だか思考だかその実態のない主観が世界をとららえる



ということは、だ



逆に主観が世界を作っていると言っても何ら問題はないだろう



主観がなければ世界を感じることはないのだから存在しないも同然なのだ



だから主観が世界を作る



では私達が感知する世界の性質…クォークで構成されていることや万有引力の法則とは何か?



クォークが世界を作っているという事実は実は人間の「理性」という原理を解明したがる性質が作りだしたとりあえずの世界の構成を主観がそういう事実だと捉えているだけなのかもしれない



この世界の物理法則というのも実は主観が予めこういうルールで作っておこうと決め、人々がそのルールを探求し、その性質を暴くことをただ物理学と呼んでいるだけなのかもしれない



クォークが非常に小さい粒子で、人間の思考と文明がある程度発達しないと発見することができないのは主観がそういう風に発見しにくいように定めたからかもしれない



世界の最小の単位は当初原子であった



その原子は電子や陽子、中性子で作られていると時代が進み、解明された



次に来たのが素粒子



いたちごっこだ



いつになっても世界の真実を解明することができやしない



それは主観が世界を作っているからである



主観が世界を作っているという真実を隠すために様々な性質と物理法則でこの世界を覆い尽くし私達はその皮を一つ一つ吟味する



それがダミーだとも知らずに永遠に尽きることがない世界の張りぼてを剥がし続ける作業ゲーム



その核にはカミサマやら大いなる意思の存在、世界の始まりを想定し、人類は永遠に主観に踊らされる



そうなると主観は陰で様々な性質や物理法則を作りだしている努力家というわけになる



可愛いやつめ、主観



しかし、ここでまた一つ問題が



主観を作るモノは一体何なのか?
例えばヨーロッパの列強諸国はその圧倒的武力によって多数の植民地を支配し、帝国を築いた



その武力の強さにはやはり機械という文明の利器と幾多の戦いを繰り返してきた列強諸国の経験に基づく戦術とやらが深く関わっているのだろう



大航海時代に新大陸アメリカの古代文明であったマヤ、アステカなどを占領した時なんかは戦争とかというよりも一方的な虐殺のようなものだったのだろう



文明が進めば進むほど武力は強くなり、人々の暮らしが豊かになって行く



そのうち車も空を飛び、家政兼その他のお世話メイドロボなんかが一家に一台という時代になるだろう



これを便利でいいじゃないか、という人もいればメイドロボに欲情しつつ素晴らしい世界だという人もいる



しかし本当にそうなのだろうか?



私がメイド萌えしないという事実は抜きだとして高度な文明になればなるほどそれはいいことなのだろうか?



人の成長というのは徐々に死に行くことである



寿命には逆らえない



更に人は子供から大人になるにつれて辛いことが増えていく



幸せばかりな幼少時代からは多少の新たな幸せを大人時代に見出だすことはできるが辛いことと幸せなことの比が割に合わなすぎる



そんなことないと言う人もいるが私にはそうは思えない



文明が進歩すればするほど人の成長のように様々な問題が生じる



それがどんな問題かはこの世界の有様を見ていただければわかるだろう



だから文明の進歩はある種の崩壊への道筋なのかもしれない



第4次世界大戦は石斧でやるだろう、なんて外国の学者が言っていた



この言葉が正しければ私達は刻一刻と破滅に向かっている



私が生きている間にそんなことに破滅しないように願うばかりである