Kちゃんはどうして日曜日遊べないの?私のことが嫌いなの??



ーー日曜日は部屋の模様替えをするんだもの。前、途中だったから、それの続きをしなくちゃいけないし



そんなに模様替えばっかりしてるのおかしいよ!もういいよ!!




本当は、日曜日は片付けろって言われるからなんだけどな・・

なんでだか私は片付けられないんだ。

そのことでずっと親から怒られている。


だけどさ


5年生まではずっといじめられていたんだ。

そのことを知らない人も、クラスの中にはいるだろうからあえて言わないけど

私にとっては、毎日、今日は殴られるのか殴られないのか

また、たくさんの顔に囲まれないかって

そんなことばかり考えていたし

学校が終わったらクタクタになってかえってきて

何にもやるきにならなかった。


いや、片付けることに関しては、もともと苦手なのだから、それが原因とはいわない。

しかし、苦手だから、がんばろうというエネルギーが、放課後残っていなかったのは事実なのだ。



6年生になって、担任が河本先生になった。

失敗を責めるよりも励ます先生だ。


毎日、みんなが書いてきた日記「生活をみつめかんがえよう!」の中から

何人かを選んで、読んだ。


その時間がみんな楽しみだった。


お互いの考えていることがよくわかった。



私は



初めて いじめの存在しないクラスに入った。



6年生になって、初めて市民権を得た気分だ。



よく、


「思いやりを持ってあげて」と注意されたり

「自分勝手すぎる」といわれたりするけど



だってそんな急に言われても



ほんの数ヶ月前までは、食うか食われるかの戦争が毎日だったんだから


戦争は朝から始まっている。


遅刻したらまた何を言われるかわからない。

かといって

早く行き過ぎると、何が起こるかわからない。


いじめられっこのベストな登校時間は

チャイムとともに教室にすべりこむことだ。


それと同時に担任が教室に入ってきてくれればカンペキだ。

そうじゃない時は、

四方八方から何が飛んでくるかわからないし、

前の席の男の子がふりかえりざま殴ってきたりするし、

とにかくピリピリしていないと、ケガにつながることもあるんだ。



自分はいつもノートに漫画を描いていた。

うまいとよく誉められていた。

人からみると、ぼさっと漫画を描いているようにみえるだろうけど、

ガードをかためていることをカモフラージュする、てっとりばやい方法でもあったんだ。



朝から夕方まで空襲警報ってやつだ。


だれだって疲れちゃうよな。





そんな毎日から6年生になると、急に平和になった

みんなといろんな話をするようになった


「教室」という本来戦場であるはずの場所で

「仲間」と談笑している自分が、とてもとても不思議だった。