遺品整理の顛末です。主な遺品は、遺族が整理したものの、数千冊にも及ぶ書籍、数え切れない音楽のテープ、様々なスクラップブックについての整理を依頼されていました。この度、3年越しで最も嵩の張る書籍の整理を終えました▼まずは引き取り業者を探すのが大変でした。様々調べようやく神田の古書店が信頼でき、しかも出張買取することを突き止めました。業者は、数百キロ離れた保管場所に引き取りに行くためには、書籍のリストが必要だということで、今度はそのリスト作りに頭を悩ませました。保管場所で悪戦苦闘しましたが、ついにはデジカメで表紙を撮影することでリストにすることにしました。それでも撮影には、週末の2日間を費やし、それでも数百冊分は山積みのまま撮影できませんでした▼業者には撮影したデータをUSBメモリーに入れて送り、山積みのままの書籍も含めて引き取りをお願いしました。当然、業者もデーターを一つひとつ見て見積もりするため、相当時間を要しました。結果、先日業者から連絡があり、買取代金5万円で諸経費は業者負担ということでした。遺族の依頼は、引き取り費用負担がかからないようにということなので、二つ返事でお願いして決着の見通しが立ちました▼ところが日程が折り合わず、本格的な冬の前にすませる必要があるため、私が立ち会いできないが、実行することになりました。そのため、詳細な手順書を作成しなければならなくなり、徹夜で手順をまとめ、それを保管場所のカギを管理しているものと買取業者に送りました▼引き取り当日は、私は出張先でしたが、時々業者から確認の電話が入りました。折しも大型の台風が接近しており、大荒れの中で半日かがりで作業が行われたようです。無事、遺品は、新たな所有者のもとに旅立ちました。手放すのは惜しいものもたくさんありましたが、仕方がありません。でも私は役得で数冊、手元に置くことができました。もちろん遺族の了解を得ています。それは、私の大好きな映画に関するものです。そして買取代金5万円が私の報酬となりました。これでボジョレーヌーボーを飲みたいと考えています。
今 日は金曜日です。珍しく今夜は仕事の予定が入っていません。でも、プライベートの予定もまったくありません。昨日解禁されたボジョレーヌーボーも今晩のためにとっておこうと思ったのですが、堪えきれずに昨日の内に賞味してしまいました。なので今晩は、やることがありません。同僚との飲み会も誘われたのですが、仕事の延長はつらいので興味がわいてきません▼せっかくの金曜日なので、何か楽しみたいのですが、楽しいことが思いつきません。仕事が忙しいときには、やりたいことがたくさんあったはずなのに。しかたがないので、おとなしく帰って一人寂しく晩酌かなと思っていましたが、新聞を見ていて、今日が「酉の市」であることを思い出しました▼「酉の市」は熱い。熊手を抱えた人々でにぎわい、活気にあふれて、自分にもパワーのお裾分けがあるような気になります。何よりも楽しいのは、商談成立の三三七拍子です。いろんな商売の人々がやってきます。そのときだけは不景気が嘘のようにみな明るい表情になります▼もうひとつの楽しみは、屋台で熱燗をいただくことです。時節がら屋外は寒いのですが、お酒を一口飲んで、体の中から温まる、その瞬間がたまらないのです▼そんな楽しい酉の市も一人では寂しいものです。分かち合う人が必要なのです。いま職場を見渡しても、誘おうという気になるものはいないのです。ならば、気のおけない友人を誘って行こう。
職場の近くに大きな公園があります。大好きな公園の一つです。好きな理由は、公園の大小様々な草木が、季節の移り変わりを伝えてくれるからです。特にこの時期は、できるだけ毎日、しかも朝と昼に足を運びます▼秋から冬へは、植物が最も変化する時期で、それこそ、1日、1日と色や姿を変化させているので、その過程を楽しんでいます。また、草木の色彩や様子は、太陽の向きや空の色、雲のかたちによっても、印象が異なるので、まめに足を運んで変化を楽しむのです▼時折携帯のカメラで写真を撮ります。デジタル写真は、季節の変化を後に確認できますし、前年のデータで見頃を特定することもでき、重宝しています▼その公園は、職場から俯瞰することもできます。私のデスクは、窓際です。少し振り向くと、デスクから公園の全体の彩りがよくわかり、仕 事の合間の一服の清涼剤。ストレスをほんの少し解消する私の密かな楽しみです。