さぶかる茶屋

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ファミコンからPS4までTVゲームの感想が中心です。STGラヴ!FROMSOFTWAREラヴ!CAVEラヴ!

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昨日、国宝級のゲームがあると有名な大阪新世界のゲーセン、「レトロゲーセンザリガニ」へ行ってまいりました。

大阪なんて梅田と日本橋ぐらいしか行かないんですが、新世界って日本橋から歩いて行けるんですね!(そういや日本橋の端っこから通天閣、見えてたなぁ)。

 

・アフターバーナー2(ダブルクレイドル筐体)

自分は1970年代生まれながら田舎故、大型筐体に触れたことがなかったのですが、もう色々と驚愕しましたね(笑)

想像以上に揺れる揺れる!揺れてんのにディスプレイは視界の中で固定されてる(一緒に動いてる)ので脳は混乱する。

初プレイは吐くかと思いました。

なんか知らない内に被弾してるしスロットルはどこで加減速していいか判らないし、気合いで名曲「アフターバーナー」が流れる4面まで進みました。

 

・アウトラン

AB2のあとでやったので「あ、揺れが優しい」と思いました(笑)

レースゲームはほぼポリゴンのしかやったことないので、「直進なのに遠景が見辛ぇ~」とか思いながらプレイしてました。

うん、1ステージしかクリアできなかった(汗)

プレイの合間でやってた初老の方が流れるようにアールしてたのがカッコよかった。

・ナイトストラーカー

あ、これは席が動かないんだ(大型筐体はすべてムービングシートと思ってる若輩)。

そこまで難しくないし、体力は1ステージごとに1回復するしで、かなり遊べました。

トンネル内ステージで画面の上とサイドにガラスに反射する照明を表してるのが、流れるランプのようなものが映るんですよね。

ちょっと感動しました。

しかし何よりMar./ZUNTATAの音楽が素晴らしい。

M2の堀井社長~、移植してくれーー!!

 

・ダライアス

10年ぶりにプレイ。ケツが、イイ(誤解を招く表現)

むかしプレイした時は「弾切れすぐ起こすし、やっぱスーパーダライアスがいいよなぁ」とか思ってましたが、

今やると三画面故のゲーム性がツボに!M2堀井社長は正しかった!

しかし、ダライアスは常にやってる人が多いのかだいたいの人がオールしてた。

白人の兄ちゃんが颯爽とクリアしてたのが印象的。

 

・ウルトラ警備隊 空想特撮ゲーム

なんか駄菓子屋筐体に入ってあったので、やってみました。

うむやっぱ面白い。ただ駄菓子屋筐体なのでレバー操作時に台に当たるし、背の高さ的に画面が斜めになるしで結構、過酷(笑)

アイテムキャリヤー強いなーー。ボス戦でガスガス出るのはヤメテ。

最近ウルトラマン見てるからギャンゴが大量発生してるのには吹いた。

 

 

素晴らしい場所でした!

また行きたいですね。

平成最後の年末となりました。

2017最後の締めということで本年のベストゲームを3つ選んで行きたいと思います。

 

アカとブルー

スマートフォン専用の買切り縦STG。平成も終わろうかというこの時代にオリジナルIPのシューティングゲーム!

元ケイブのスタッフ作ということで洗練された操作法、敵配置や派手ながら素直な撃ち方をする弾幕等、ケイブのスマホ向けのSTGで培われたノウハウが惜しげもなく使われ、とても遊び易い弾幕シューとなっております。

さらに、ゲーム進行と共に声優さんの喋りによるドラマ展開もこの手の作品群の中では群を抜いてセンスが光っております。

これで1000円でお釣りが来るという脅威の出来!開発のタノシマスさんにはこれからもビシバシ素晴らしい作品を出して欲しいですね。

 

バルドブリンガー

アダルトゲーム界アクションゲームの雄、戯画:TEAMBARDLHEADが誇るバルドシリーズ最終章!

マウス操作のトレハン要素のあるアクションというわけでPCネトゲのDiabloフォロワーと思いきや、マウス操作の射線操作でユージン・ジャーヴイス氏のツインスティックSTGのように大量の敵を裁くという趣の作品。

10人のヒロインに割り振られたメイン・サブ・近接の10種の武装は従来に比べれば数は少ないですが、どれも使えば使うほど味の出る洗練された作り。2010年期の終わりに全方位STGの新たな地平を切り開いたと言っても過言ではない本作。

バルドシリーズはこれで一旦終了ですが、TEAMBARDLHEADさんの作品のはこれからも楽しみです。

 

バイオハザード7 レジテント イービル

「お化け屋敷で何が悪い!」PS4限界突破のビジュアルとVRを味方につけて帰ってきたバイオ1の2回目のリメイクと言ってもよい本作。

やってることは1の「犬がガラスを破ってダイナミック入店」の焼き直しばかりなのに怖い!とにかく怖い!!

悪魔のいけにえ、死霊のはらわたといった古典的作品からJホラー、サイコホラーといった最近の流行まで、いろんなホラー映画のツボを押さえ、4以降のアクション性を捨ててまで回帰した「ただそこに居るだけの恐怖」。2017年に爆発的な発展を遂げたVRと一緒に語りたい歴史的意義のある作品でしょう。

 

 

 ということでホント本年のゲームキーワードは「VR」でしたね。まだまだ数も少ないので、これからどんどん広まって欲しいです。

 それでは皆様良いお年を~。

「零 ~刺青ノ聲~」
ジャンル:ホラーアクションアドベンチャー
対応機種:PlayStation 2

開発元:テクモ
発売元:テクモ
発売日:2005年7月28日

 

 自分の生家は四男坊であった祖父が借りていた土地をそのまま買い取ったものだが、とにかく水はけの悪い土地で大雨が降るとすぐ家の前が池のようになった。母の話によるとそこは「赤子池」だかそんな名前の場所で、昔は夜な夜な間引きのために捨てられた赤子の鳴き声が響いた…らしい。特に自分の家族は怖い思いをしたことは無いのだがー

 怪談とは身近であればあるほど-怖いというか面白いものである。「知人の知人から聞いた~」なんて枕詞が怪談には付き物である点からも伺えられるのだが。 

 

 零。現コーエーテクモが世界に誇るホラーゲーム。日本を舞台にカメラを手に幽霊と戦うバイオハザードフォロワーなゲームです。幽霊をカメラで撮って除霊するため、コーエーテクモ脅威のメカニズムで動くおぞましい幽霊たちを極力画面ドアップに収めて戦うという「怖い!でも見たい!」というホラー映画でおなじみな状況をフューチャリングしたとても素晴らしい戦闘システムを誇ります。

 

-稀有なFPSバトル-

 カメラで敵を撮る、というシステムのためその操作はFPSそのもです。しかし、「敵をファインダーに収め続けると攻撃力増」「カウンターを取ると有利になる」ために敵を照準=カメラにとらえ続ける必要があり、通常のFPSのように先手必勝なゲーム性と違ってスローテンポなスピードの中、戦術性の高い動きを要求されます。照準の右スティックと移動の左スティックの両方を意識した操作は世にごまんとある一般的なFPSとは一線を画すゲーム性で面白いです。今作では更にカウンターを取った敵から追い打ちとも言えるクリーンヒットを連続して奪え、カメラの攻撃力や特殊効果を戦闘中でもリアルタイムで変更できるなど、とてもスピーディーなゲーム展開を行えるようになりました。

 敵の幽霊に関しては種類も多彩で特に「四つん這いの幽霊」などはもうホラーゲーム史に名を残すレベルで恐ろしいギミックを持っております。多方向から攻めてくる複数の敵との戦いも多くてやり応えがあるのですが、1作目と比べると「幽霊としてのデザイン」が結構ありきたりなのが個人的に残念です。「首のない~」みたいな部位欠損の激しい幽霊など居てもいいような気がしますがやり過ぎると年齢制限に引っかかてしまうのでしょうね。

 

-住む家に棲む怪異-

 本ゲーム、夢の中で訪れる「眠りの家」と日常を過ごす主人公の家を交互に行き来しながら進行していきます。基本、自宅では戦闘は行わないのですが…。これはバイオハザードでよく言われることですが「倒せるバケモノは怖くない!」というものがあります。正直戦闘で戦う幽霊はゲーム性の向上から楽しくこそあれ、怖いかと言われるとちょっとビミョーなトコロがあります。そこで登場するのが「自宅」。アミューズメント施設か!?と思うほど現実味のない眠りの家とは打って変わって自宅は実に現代的日本建築。そこで起こる「押入れから泣き声」「壁のシミがだんだん人の顔に見えてくる」など少しづつ怪異が浸食してくる状況がもの凄く怖い!特にイベントを進めるために使用する暗室が風呂場や仏間を横切った家のいっちばん奥にあり日が沈んでからおっかなびっくり家の中を移動しなければなりません。夢と現実の切り替わりはゲーム進行にメリハリも付けてくれ本ゲームの非常に重要なポイントとなっております。

 

-零シリーズの区切りとして-

本作は主人公「黒澤 怜」を中心に1作目の主人公「雛江 深紅」、2作目の主人公の叔父である「天倉 蛍」のパートが順次、切り替わりながら進んで行きます。PS2版零シリーズの締めくくりに相応しいお祭り具合ですが、もう少しキャラ性能の差があってもよかった気がします。螢のステルスアクション的な特性もあんまし使われませんし、何より2の主人公、天倉澪の出番がすくないのが寂しい。

 と、なんともすっきりしな点もありますが、都市伝説や地方信仰を織り交ぜつつ、オカルト本を読み解くように進行するストーリーも質が高くホラーゲームの歴史的一品と言えるでしょう。

装甲姫バルフィス

ジャンル:アクションゲーム
対応機種:Windows 95/98(18禁)
開発元:戯画
発売元:戯画
発売日:1999年12月10日


紹介ページ:http://www.getchu.com/soft.phtml?id=1063Genre
(本文は2000年代初期に書いた記事を手直ししたものです)


 戯画のTEAM BALDRHEADによるバルドシリーズ第2段。自機である「GIGAS」はヒートコンボと呼ばれる兵装の組み合わせを4種類、スペシャル技を4種類それぞれカスタマイスでき、敵GIGASと見下ろし画面で1対1の戦いを行う。


-平面と言う名の死線-
 バルドシリーズ。18禁ゲームでありながら、そのゲーム性へのファンが多く、現在も続編を重ねているアクションゲームです。2Dゲームでのスピード感を表現しながらも、「ヒートコンボ」と呼ばれる連続攻撃を主軸にした自機カスタマイズシステムはSLGに匹敵する奥深さを持っています。特に上からの見下ろし視点ですので状況が確認し易い上、常に敵の方向を向く自機に、敵方向に高速接近するショートダッシュがあるため回避と攻撃に全神経を集中させることができます。操作方法も極力、簡略化されており初心者でも少しの慣れで超高速戦闘が楽しめます。


-ボタン1つでお手軽コンボ-
 本作はあらかじめ「ヒートコンボ」という連続攻撃を設定します。12の覧の中に攻撃や特殊アクションを順序ずつ並べて設定したおけば、ボタンを連続で押すだけでその攻撃が出るという寸法です。無論、ただ技を並べただけでは、技のスキが大きかったり、敵を吹き飛ばしてしまい次の技が繋がなかったりします。さらに技自体には「ヒート量」が設定しており、これが一定量に収める必要があり、これらを考慮し技を設定しなければなりません。特殊アクションの中には「ジャンプ」「空中浮遊」といった技を繋げるためのアクションも有るため、多彩なコンボが設定できます。因みに装備できる技は敵が使用することで入手できるようになっていき、必要ヒート量も同様の条件で減っていきます。これらはまるでRPGでレベルを上げたり、アイテム収集の感覚があり、育成の楽しさがあります。

 戦闘は前述の通り2本先取の格闘ゲーム風。このゲーム、武器同士の相殺が無く、ガードも使いづらいことから、ひたすら敵の攻撃の回避に集中し、スキを狙ってヒートコンボを決めていくことになります。少し単調と言えば単調ですが、コンボが極まってくると3~5発で敵が撃破できるようになるため、まるで真剣勝負のような殺るか殺られるかの緊張感溢れる戦闘が楽しめます。


-融通の利かない?育成-
 さて、このゲーム1週間単位の育成SLGの様にゲームが進みます。月曜~土曜日の間で技集め及びヒートゲージ減らしのサコ戦や自機のパワーアップが行えますが「ザコとの戦闘」「技の購買」「装甲、体力といった自機の基本パラメータのパワーアップ」の3つは一日に1つしか行えません。特に買い物で一日を潰すのは非常に融通が利かずストレスを感じる部分です。戦闘においても敵の種類や使用する技が少々ランダムで欲しい技が中々手に入らず、例え敵が持っていたとしても、技を出させないと意味が無いため、ずっとガードを行い技が出るのを待たなければいけないという点も、歯痒いトコロです。


 しかし、そのランダム性のお陰で周回が楽しいのも事実。さらに2週目以降で激強の乱入キャラが出てくるなど、長く遊べる趣向が凝られれております。他シリーズと比べてADV部が無くストーリー部分が薄い本作ですが、十分に楽しめる内容でしょう。

 

-貴重なプレイ動画-

http://www.nicovideo.jp/watch/sm25815694

 

「バルドハート」

ジャンル:サイバーパンクアクションアドベンチャー
対応機種:Windows Vista/7/8/8.1/10(18禁)
開発元:戯画
発売元:戯画
発売日:2016年8月16日

 

 


 「ニューロマンサー」言わずと知れたウィリアム・ギブエソン著によるサイバーパンクの代名詞です。1980年代にまだ普及もしていなかったコンピューターネットワークの世界に現実そのものの「仮想現実」を描いたSF小説。そのタイトルは所謂「口寄せ」の呪い士であるネクロマンサーとニューロ(神経)の合成語だそうです。死んだ人間がSNSに現れるというネットロアが現実にありますが、意外とネット空間とはスピリチュアルな概念と似てるのかも知れません。

 バルドハートは戯画とその制作チーム「TEAM BALDRHEAD」が送るアクションアドベンチャー「バルドシリーズ」の第8作目。シリーズ作を謳いつつも過去作との繋がりが希薄な独立した作品です。テキストアドベンチャーを読み解く側ら、「シュミクラム」と呼ばれる巨大ロボット(の様な外見のプログラム)を操るアクションパートをこなしてゲームは進行します。


-唯一無二なバルドのアクション性-
 ADVプラスACTというと、どちらかがオマケのようなボリュームになりがちですが、本作の両パートともしっかりとした内容となっております。


 アクションパートは他に例を見ない独特の仕様がバルドシリーズ最大のウリです。上から見下ろしの2D画面でのアクションとなりますが、「ロックオンした敵に常に攻撃が固定される」「ロックオンした敵に素早く近づくショートダッシュ」により対多数における目まぐるしい高速戦闘が展開されます。


 3つのボタンに装備できる14種の武装のセットアップはそれだけでも頭を悩ませますが、ボタンをタイミング良く押すだけで出せる「ヒートコンボ」を考え出すとそのアセンブラは無限大となります。本ゲームのプレイ時間の過半数はこのヒートコンボの作成に費やされると言ってよいでしょう。特に今回は「空中コンボを叩き込む時間が長いと落下時の範囲ダメージが増大」「どれだけ距離が離れていようと、被弾時に壁で跳ね返ると自機手前に落下する」といった各々の武装の特性も楽しいものが多いです。

 

 

 

 

 武装のレベルとスキルツリーのような新武装の習得により育成という点でも楽しめる内容となっており、これでもかと現れる敵をなぎ倒しては自機をガンガン強化していく様はハクスラにも似た快感をプレイヤーに与えてくれます。(と言うか次作で完全にハクスラになりましたが…)

 

 

-スマホゲーと据え置きゲーの融合-

 武装の育成で特筆すべきは「兵装少女」の存在でしょう。主人公はネットワーク上で存在する「彼女たち」を装備することで武装を増やしていきます。ブラウザゲームである「艦隊これくしょん」を元に考えられたらしいですが、その数50人以上。そのひとりひとりの持つ武装を増やしたり強化する感覚は本編とは別の恋愛ADVをプレイしてるよう。兵装少女を鍛えることが新しい兵装少女の編入にも繋がり、単なる武器強化とは違った楽しみ方ができます。

 

 

-ニューロからネクロへ-

 ADVパートの方はコンピューターネットワーク仮想空間の独特な世界観の完成度が高く、恋愛ADVの体裁を取りながらもヒロインを一人、一人と攻略する度に少しずつストーリーの真相に迫っていく感じが高密度のプレイバリューを提供してくれます。

 

  本作の後半で描かれるのはネットワークの上に再現された「死者の国」。肉体を捨てた人間がネットの中で生き永らえる「高齢化社会」のSF的描写の中に見え隠れする「死んだ人間の魂の行き先」の問いかけがプレイヤーをぐいぐいと物語に引き込んできます。地獄八景-あの世の旅の果てに現れるのは愛憎の果てに世を呪う亡霊。都市伝説を絡めた終盤の展開は最早「サイバーパンク」のカテゴリにはめ込むのも躊躇われる素晴らしい内容でした。

 

 

-途絶えぬバルドの系譜-

 仮想現実に描かれるスピリチュアルな概念の描写は本当に本作だけではもったいない素材です。2017年現在、バルドシリーズのスマホゲームへの展開が噂されてます。是非ともこの世界観をもっともっと広げて欲しいものです。