この代のパサートの後期のフェイスリフト後のモデルはよく見ると思っていたのに、ここに来てフェイスリフト前を立て続けに何台も見るということがあった。
今日も読んでいただきありがとうございます。
欧州車アドバイザーの井岡です。
またまた久しぶりの更新になってしまいました。。
最近路上でよく見たクルマ。
今までパサートと言えばよく見るのは手頃になってきたB5.5といわれるこの代の後期にあたるファイスリフトをされてちょっと高級感が備わったモデルが多かった。
それなのにここに来てなぜかそのフェイスリフト前のパッとしないこのクルマをよく見る。
確かに3,4年前だったら後期のフェイスリフト後の高級感漂わせるモデルのほうが、当時の現行パサートも彷彿させるようなデザインで、型落ちではあるけど高級車のようなノリで乗ることができた。
しかし、さすがにそれも古くなってくると、今度はそのもっと前のとにかく古臭い時代のデザインが逆に良いような気もしてくる瞬間がある。
あえて古いクルマに乗っているんだ!という自己満足感(笑)
実際にオーナーはそういうノリで乗っているのか、それとも何も考えずに新車時から乗っているのか、クルマなんか興味はないけど、知人から安く譲ってもらえたとかそんな理由で乗っているのかわからないが(笑)
ドイツ車には型落ちがある程度行くととにかく古臭くて嫌になるという時期がある。
多分パサートの場合B5.5のモデルがそういう時期に入ってきているのだと思う。
だからフェイスリフト前のモデルになると、その古臭くを通り越して「クラシック」の領域に片足突っ込みだした感じ(笑)
アウディ80なんかと同じ感覚かもしれない。
ところで乗ってみたらどういうクルマか?というと、
1997年にデビュー2001年以降はフェイスリフトをされたモデルなので、この写真のクルマが販売されていたのはそれまで。
1990年代後半ということなので、その外観の古臭さほど実は内装まで古臭いわけではないというのが実のところ。
初代アウディA4との姉妹関係を持つクルマなので、上で言ったようにアウディ80のノリでいくと、それよりも完全に1世代新しい車であることを実感する。
とは言っても、無論国産車のように至れり尽くせりの装備なんかは無く、内装もハッキリ言って簡素の一言。
もともとフォルクスワーゲンというブランド自体がドイツの大衆車メーカーで決して高級車メーカーではなかったこともあり、正に実用車!といった内装。
しかし、実はフォルクスワーゲンのブランド自体の高級化路線が採られたのがゴルフ4の時代からとよく書いているが、パサートはこの代から。
なので、その内装は決して華美で高級というわけではないが、パネルのチリ合わせなどの細かい部分の作りこみに関してはなかなかいいレベルに達している。
古臭いと言ってしまうと魅力も何もなくなってしまうが、これからクラシックの仲間入りをするクルマを一足先どっておくというつもりで購入するなら、外観よりも中身が新しいということでいいかもしれない。
>探すときの注意点
探してももう殆ど出てこないので、根気は必要。
更に、高級車だったりすると、ワンオーナー物件で出てきたらかなり程度の良い物だったりもするけど、こういう大衆車の場合、ワンオーナーであっても大切にされてきたかどうかはわからない。
乗りっぱなしにされてきた車である可能性も十分にあると思って、しっかり状態を見極めながらさがしてほしい。