免疫力の差はどこで決まる?
みなさん こんにちは今日の京都は
久しぶりに暖かく、ポカポカ 陽気です。やっぱり
ある程度暖かいほうが過ごしやすくていいですよね。
今日は風邪などの『免疫力』について書きたいと思います
風邪を引きやすい人、引きにくい人 それは全て免疫力の差
といっても過言ではありません。
◆免疫力の差はどうやって決まる?
海外で現地の食事でお腹を壊したことがある人は少なくないと思います。
しかし、現地の人は同じものを食べても平気な様子。
身近なところでは、よく風邪をひく人もいれば、毎年冬でも元気な人もいる。
この差はいったい何なのでしょう?
それこそが、まさに病原体に対する免疫能力の差だったのです。
免疫能力の差を決める要因は大きく3つあります。
①リンパ球や白血球の数、病原体を攻撃する細胞の数の差。
これは先天的な個人差もあり、ストレスや老化なども影響します。
リンパ球や白血球の数を増やすことは難しいですが、
日常生活の中で変動するもので、通常血液1μl中に
4000~9000個くらいあるものとされています。
食事後や運動後、入浴後によってもその値は増減し、
朝夜などの時間帯でも変わるようです。
②後天的に獲得した抵抗力の差。
一度、免疫でやっつけた病原体には、その後感染しにくくなりますし
予防接種でも抵抗力をつけられます。要するに免疫の経験値の差です。
海外旅行の例でいえば、現地の人はその地域特有の細菌やウイルスに対し
抵抗力を持っていることが多く、そのため飲食物にそれらの病原体が
混入していても、お腹を壊しにくい。逆に、旅行客にとっては
未知の病原体なのでお腹を壊しやすいのだといいます。
③保有するMHC分子の種類による差。
体内の細胞が何らかの病原体に感染すると、
リンパ球がそれに対し攻撃をしかけるのですが、その際、
感染細胞に攻撃用の目印を設置するのがMHC分子というものです。
このMHC分子は数百種類あり、種類ごとに対応できる病原体が異なります。
さらに数百種の中から1人あたり12種類を保有するのですが、
どの種類を持つかは遺伝によって個人差があります。
これがリンパ球による攻撃のしやすさの差、
つまり免疫能力の差として現れるのです。
このように、保有するMHC分子の種類に多様性があるため、
人類全体が1種類の病原体にやられるような事態を
避けられるのだそうです!うまく出来ているのですね。
しかし、リンパ球などを最大限に維持し、
ワクチンなどでたくさんの病気に抵抗力をつけ、
全種類のMHC分子を保有していれば、病原体に対して
無敵になれるかというとそういうわけでもないようです
数百種類のMHC分子を保有しても、リンパ球に伝える目印の情報が
薄まり、かえって免疫力は落ち、
病原体側も進化するので あまり意味がないのですね。
普段からの予防がいかに大切かという事が分かりますね。