空腹時間とインスリンの関係
こんにちは みなさん いかがおすごしですか
最近の京都市内は、修学旅行生や観光客でとても賑やかです
寒くなって、朝起きるのが辛くなった私には
学生たちの活力は羨ましい限りです(笑)!
ところで 朝ご飯を食べる時間がない、あるいは仕事が忙しい、
休日は食事は1日に1回……という現代人も少なくない昨今。
同じカロリーの食事を、1日に1回だけで食べるのと、
3回に分けて食べるのとではどっちが太りにくいのだろう?
とか考えた事はありませんか??
勿論 3食きちんと食べた方がいいに決まっているのですが
それが何故なのか ハッキリ説明するのは難しいと思います。
■長時間空腹の後に食事をすると
血糖値が上がりやすい
結論から言うと、太りにくいのは勿論三食に分けた食べ方です。
1日に大体 1,500キロカロリーをとるとして、
夕食時の1回だけで1,500キロカロリーを食べるよりも、
朝、昼、晩に各500キロカロリーずつを食べた方が太りにくいのです。
その理由については、長時間空腹でいると、何を食べても
血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が上がりやすくなるからで、
同時に、上昇し過ぎるのを抑えて血糖値を一定に保つインスリンが
すい臓から分泌されるから。つまり、
空腹のときに一度に多くの食事をする
↓
血糖が急に上がる
↓
インスリンがたくさん分泌されて脂肪をため込む
ということになります。
食事と血糖、肥満、内臓脂肪の蓄積、糖尿病などを考える上で、
この空腹時間とインスリンの関係はとても大切なのです。
インスリンの分泌を控えるにはどうすればいいか。
それは まずこまめに食事すること。
日常生活では、残業やスポーツで小腹がすいたときには、
少しの補食をして長時間の空腹を避けるようにしたほうが
良いということなんですね。
場合によっては間食も適度に必要という事です。
■1日1食では自律神経の
バランスが崩れる
自律神経の働きの上でも、3回に分けての食事がいいそうです。
自律神経には体が活動するときに働く交感神経と、
リラックスモードのときに働く副交感神経の二つがあります。
食事をすることで自律神経の切り替えが行われ、
体内時計が調整されたり 体温を上げて
基礎代謝が上がりやすくなったりします。
1日1食では、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかず、
代謝に悪影響を及ぼして内臓脂肪が蓄積しやすくなります。
更に食べる事は、腸の運動を高めるための重要な刺激となり
スムーズな排せつを促します。
つまり、1日に1回しか食べないと、1日に1度しか腸に刺激が
与えられず排泄もうまくいかなくなり 代謝が悪くなるというわけです。
そして三度の食事のリズムを整えるにあたって最も大事なのが朝食。
体の活動のためのスイッチを入れ、脂肪をため込まず排便を促すという
大切な役割なんです。
満腹だと感じさせるホルモンは、
分泌されるまでに20~30分かかります。
それが出てこないうちに早食い、ドカ食いをしてしまうと
満腹感を覚えず、食べ過ぎてしまう
ゆっくり数回に分けて食べた方が
味わいやすく、体にも良いということなんですね。