前回の続きで、ある男の子の話をします。


その男の子は厳しく育てられて、

抱き締めてもらったり、誉めてもらえたり

ということは記憶になかったそうです。


お父さんが、ではなく、

お母さんが厳しかったのです。


なぜお母さんが

そんな厳しい育児をしていたかというと

「自分もそうだったから」

だそうです。



よく虐待は連鎖するといいます。

虐待を受けた子は自分の子供にも虐待をする。

全員がそうではないですが、

統計的にもその傾向が強いみたいです。



まあ、そうですよね。

自分の親しか知らないから、

親の子育てしか知らない。

子育てのベースが自然と親に似る。

だから連鎖する赤ちゃん泣き



その男の子は、学校に来ていつも泣いてました。

厳しいお母さんが怖い、とかそういう理由ではなく

「お母さんと離れたくないから」


私はそれを聞いたとき矛盾してない?

と思いました。


お母さんが厳しくて怖いなら

離れている間の学校にいる時間は

むしろ気が楽なのでは?


でも、その後ハッΣ(゚Д゚)としたんです。




これ、

DVとかの共依存に似てる…!



虐待されている子供は、暴力を振るわれても

根底では親が好きだし、

親しか頼れる人はいないと思い込んでいるので

自分の親が誰かに攻撃されたとしたら

自分の親を守る行動に出ます。



※この男の子が虐待されていたわけではないのでご注意を。



その子の心理は、こうです。

「お母さんは僕のことが嫌いだから優しくないんだ」

「もしかしたら学校にいる間に、嫌いな僕を置いてどこかに行ってしまうかもしれない」

「学校に行きたくない、お母さんの側にいたい」

「お母さんの側にいて、いなくならないように見張っていたい」



小学校になると幼稚園や保育園とかと違って

自分の足で学校に向かいますよね。


今まで親が保育園まで送ってくれて

終わったら保育園に迎えに来てくれる。

でも、小学校になると自分の足で、

自分の意思で学校に向かうとなると

その子たちにとっては壁になるんでしょうね。


家で送り出してはくれるけど

学校まではついてきてくれない。

帰りも以前は迎えに来てくれてたのに

小学校はそれがない。

自分の足でやっとこ帰ったとしても

親が待ってくれてるか分からない不安感。



でもそれも、4月を乗り越えると

5月くらいには慣れてきて、

「小学校行ってる間でもお母さんはいなくならない」

「小学校に行っても大丈夫」

と安心することができ、

泣かないで学校にくることができます。



でも、そのお母さんも変わってて

学校から一番遠い土地をわざわざ買った

と言ってました。

(子供が学校まであえて長い距離を歩かせるため)



その男の子、私がいる間に6年生まで見ることができましたが、小1の壁にぶち当たった子は、どう成長したと思います?



またまた長くなってしまったので、

次の投稿にのせたいと思いますにっこり