ブルペンで投げているボールはまだ五分の力だ。思ったよりストレートが伸びている。これなら和歌山や大阪の名門にも通用するか。 何せ和歌山は監督自ら選手を見に行くんだから大したもんだ。入部出来れば即メンバー、70%の確率で聖地、甲子園にも出場出来る。今年は東京にも来たらしい。「パンツ一丁で来てください」これが有名私立の殺し文句、特Sスポーツ推薦ってやつ。チョキ つづく…
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09356345さんのブログ-100830_1200~02.jpg 畳の部屋の片隅にあるテレビからも伝わって来る。 ギラギラした太陽、照り返す暑さ。俺は縁側でスイカの種を飛ばしながらそれを見ている。耳を澄ますと今でも鮮明に聞こえてくるあの大歓声。九回裏ツ-アウト満塁、カウントツースリー、一瞬だけキャッチャーのサインが見えなかった。確認の為、動作を戻した瞬間、2秒位間があっただろうか、主審が出てきて三塁走者にホームへの走塁を促している。何がなんだかわからなかった。状況を把握するのに頭の中が三回転も四回転もした。ボークだ。サヨナラボークだった。自分に腹が立ち「チェッ何だよ」がハッキリと顔に出た。試合が終ったあと、大粒の涙が溢れた。チームメイトそして最後の夏の先輩に申し訳なかった。…

あれから半年、まわりの声に潰されそうになりながらも精神的に強くなった、走り込みもして下半身も鍛えた。夏の予選まであと4ヶ月、序曲が始まり、聖地に向けて本気モードに入る。つづく…