昨年9月から約1ヶ月間隔で肝臓、大腸、肺の手術を受け、12月に退院してもうすぐ1ヶ月。 

大腸がんステージⅣと診断された一昨年の12月。はじめて自分の人生に意識を向けた。


心身ともに疲れ果てていた。これでようやく終わるという気持ちも無くはなかった。自分以外の人の人生を想像して思いを寄せ1日中走りまわっていた。きっとそうすることで自分の人生に意識が向くのを防いできたんだろうと思う。子どもの頃物語の世界に没頭していたのと似てるかも。


だけど流れてくる「アンパンマンのマーチ」

私の心の中でくり返す。

なにが君のしあわせ

なにをしてよろこぶ

わからないままおわる

そんなのはいやだ


そう。やっぱいやだな。

自分らしく生きていいなら

これからも生きたい。

禁止してたのは私なんだけど。


手術が全部終わったら思い切り飲みましょう!

という約束を果たすため、抗がん剤の内服が始まる直前に川崎の溝の口へ。エストレーラストーンの北村さんと合流。北村さんは「生きたい」という本音を私に言わせてくれた人。口に出すのははじめてだ。

破裂しそうに大きく膨らんだ風船みたいなエネルギーがお店の中にギュウギュウ詰めで眩しい。お祭りみたいだと思った。美味しい!どれもこれも。1年ぶりのお酒もやっぱり美味しい。本音が溢れてくる。きっと北村さんの力だな。楽しかったなぁ。




自分らしさってどこかに行って見つかるとかなにかをして見つかるとかいうものじゃないのかもしれない。

自分らしさを探すために「アソコ」へ行ってみようと思ったら、「アソコ」を選んだこと自体が私らしさの表れ。

自分らしさを探すために「コレ」をしてみようと思ったら、「コレ」を選んだこと自体が私らしさの表れのような気がする。


だったら、自分らしさを見つけて自分らしく生きたい思っている私の行動には、きっと私らしさが表れてるよね、と思う今日のわたしなのです。