日付が変わり、
何かが劇的に変わったわけではないのに、
空気の質だけが、少し澄んだように感じています。
自然はいつも、
「終わり」と「始まり」を同時に抱えています。
冬の静けさの奥で、
次の芽吹きはもう、準備を始めている。
今年は 丙午(ひのえうま) の年。
火のエネルギーを持つこの年は、
燃やすこと、壊すことが語られがちですが、
本質は 浄化と再生 にあるのだと思います。
火は、不要なものを灰にし、
そのあとに残る「何もない場所」に、
新しい命が入り込む余白をつくる。
私たちの心や身体も、同じ。
知らず知らずのうちに溜め込んだ疲れや思考、
もう役目を終えた感情を、
そっと手放す時間が必要です。
香りは、その境界に寄り添ってくれる存在。
言葉よりも先に、
思考よりも深いところに届き、
呼吸を通して、内側を整えてくれる。
森の香り、木の香り、土の気配。
自然の匂いに触れるとき、
私たちは一度、
「人間である前の自分」に還っているのかもしれません。
今年は、
無理に前へ進むのではなく、
浄化し、整い、再び立ち上がる。
そんな 再生のリズム を大切にしたい。
昨年出会ってくださったすべての方へ。
そして、この場所に立ち寄ってくださったあなたへ。
深い感謝を込めて。
この一年が、
自然の流れと調和しながら、
それぞれの内なる火がやさしく灯り直される年となりますように。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。