日本の法律は、
「自力救済(ジリキキュウサイ)」を禁止している。
現にある状態が、
仮に法的に許されない場合であっても、
コレを裁判等の法律の手を借りずに私力で解決しようとする行為は、
法治国家の建前上は許されないからである。
各人各人が、それぞれに、
「目には目を、歯には歯を!」と、
私力によって物事の解決を図ろうとすると、
社会の平穏と秩序を維持できなくなるから、
コレを法律で禁止するのは蓋し当然のことではある。
しかし、
自力救済はまた、「自救行為(ジキュウコウイ)」でもある。
「自己責任論」が喧しく喧伝されて久しいが、
コレと軌を一にして、
強者の横暴と、その裏返しの、弱者の衰微が顕在化した。
ワタシは個人的に、
この国の民の妙な我慢強さには驚嘆する思いである。
昔から統治者や為政者にとってのなによりの恐怖は、
民の覚醒であり、民の叛旗のムシロ旗であった。
政(まつりごと)は機能不全に陥り、
劣化の著しい硬直した統治体制は綻びの様相を呈し、
時代の要請にあわなくなってコレも機能不全同様だ。
こうしたなかで、悪が蔓延り、人心の乱れは覆うべくもない。
もはや、
この国の民は自力救済=自救行為の時代にある。
自らの旗を掲げ旗幟鮮明にして、
闘うべき相手とは、懼れず、ひるまず、勇気をもって、
断固として闘うべき時がきた。