長年愛し続けてきたテイルズオブシリーズという作品も、不評だったゼスティリアを超え、ようやくテイルズオブベルセリアという作品を生み出しました。
クリアした感想ですが、私はちょっと物足りないなと思いました。
といっても、悪い意味ではなく、サブイベントや各キャラの過去や掛け合いがもっとあれば嬉しかった、という意味です。
今回思ったのは、キャラ一人一人の考えがしっかりしているおかげで、とても程よい距離感を持ったパーティーになっているな、という事です。
べたつきすぎず、かといって殺伐としているわけでもない。各々がそれぞれの理由を持って仲間としての集団を形作っているのです。一個人の意見ではありますが、同じように感じた方も少なくはなかったのではないでしょうか?
様々な人種(あるいは業魔種や聖隷種?)が入り混じっているパーティーですが、誰か一人が欠けていても、アルトリウスに辿り着くことは出来なかったと思います。きっとライフィセットがいなければ、ベルベットは立ち直れなかっただろうし、ロクロウやアイゼンがいなければ、シグレやアイフリードに勝てなかっただろうし、エレノアがいなければもっと犠牲を出していたかもしれないし、マギルゥがいなければ、古文書の解読の手がかりは得られなかったかもしれないのです。
目に見えた変化は乏しくても、最初と最後では、パーティー間に大きな進化(成長)があったと私は感じました。
長々と語ってしまいましたが、私が強く感じたのは、悪役が悪とは限らないという事です。
勿論ベルベット達がしたことは世間一般から見れば”悪”ですし、決して正しいやり方とは言えないでしょう。では、アルトリウス達は正しかったのでしょうか?
この作品には、悪と正義という簡単には言い表せない不確かな概念が渦巻いていました。でも、その不確かさにぐるぐると迷い、葛藤しながらも、ベルベット、アルトリウス、そのどちらもが、自分の信じた道を歩みました。結果はあまりにも切ないものでしたが、それが不幸だとは、誰も言えないでしょう。そして、幸せだった、とも。それは本人達にしかわからない事であり、私達にはどうしようもできないのです。
正直、ベルベットには幸せに生きてもらいたかったし、未来の事を考えればライフィセットにああはなってもらいたくもありませんでした。でも、一方であの結果でも良かったのだと思います。皆”自分らしく”生きたのだから。
テイルズは、色々な事を考えさせてくれます。次も、頑張ってほしいと思います。
