あたしじゃない────・・・
あたしじゃないのに・・・
~1週間前~
「せつなー!!ちょっと・・・」
あたしはお母さんにおつかいを頼まれた。
お菓子を買っていいとのこと、しぶしぶ行くことに。
「あんまり気が進まないなぁ。」
なんとなぁく嫌な気がしていた。していたんだ。それは外が寒いからなのか。それともめんどくさいからなのか。それとも・・・
こたつから足をひいた。さむっ!
重いマイバックをひきずりながら、帰り道一人で歩いてた。
そういえば、ここの街に不思議な噂があるよねぇ・・・。
詳しくは知らないけど、彼氏に殺された一人の少女が誰かを恨む・・・。誰かは知らない。
彼氏かな・・・?・・・まぁ気にしなーい❤
この踏切を過ぎたら家につく。
この・・・あ・・・、
見えたのは、自転車を2ケツ(二人乗り)するあたしのクラスのカップル。
後ろに座っていた女子があたしと目があった。
「死んじゃうんじゃない?」知らない声が頭によぎった。踏切の音は待ってはくれない。
「・・・えっ・・・?」
遅かった。
ゴッォオオオーー!
い、今・・・、鈍いお、音が・・・?
「きゃぁぁああ!」
女性の甲高い声に背筋が凍った。
い、息が・・・できなっ・・・
たった一秒の画面が止まって見える。
彼女は助かってる。
自転車の前輪はバラバラになってる。
彼氏の身体が電車にぶつかって・・・
一度でも喋ったことのある二人が目の前で・・・目の前で。
続く