備忘録
 
 
2年前の日記から
 
 
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死んだ母の夢を見た。
夢の中でも母は居なかった。
ただ寂しく、日常使っていた自転車や小物類、晩年ほんの一時だけ使った車椅子が畳んで置いてあった。
そして晴れているのに大雨が降ってきた。
そこで目が醒める夢を見た。
母の携帯に電話をかけようとしてもかけられない。
そして自分の泣き声で本当に目が覚めた。
目の周りは涙で濡れていた。
 
母が死んでもう3年も経つというのに。
まだ眠い。
脱力感と疲労感が半端ない。
 
母は66で死んでしまったので葬式当時はあまり実感がなかった。
納棺の時も事実を受け入れられずカーネーションを2つだけ、足元に入れただけ。
まともに顔を見れなかった。
綺麗な死に顔で今にも目を覚ましそうだったから。
 
高卒から死ぬ間際まで、生涯バスガイドを務めてきた母。
もっといろんなところへ旅行へ連れて行けばよかったと後悔の念にかられた時期もあった。
ちょうど うつ病全盛期の頃は。
 
親父は73になりまだクルマを運転できるくらい元気。
だけどたまに意味もなく電話をかけたりして他愛もない話をしてくる。
(実家は自転車で行ける距離なのでほんとにたまに線香あげついでに顔出ししてる)
 
 
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何年経っても、幾つになっても私はあなたの息子です。
 
 
 
2017/06/28     記