先日自転車のチェーンを交換したわけだけど そこそこ汚れてきたのと洗浄後の差がわかりやすいかと思って(今更だけど)チェーン洗浄について記事に残すことにした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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ビフォーアフター。
触るのも嫌になるくらい汚れていても手順良く洗浄すれば素手で触れるようになる?
 
自転車のチェーン洗浄の目的は綺麗にすることもあるけど 一番は「チェーンそのものの性能を引き出し それを維持する」ことにあると思う。
長く使い込んだチェーンは伸びてしまうだけでなくスラッジ(金属粉)や埃を取り込んで汚れてしまい 金属表面の油膜が切れれば摩耗やサビの原因にもなる。
ロードバイクに乗る人はそのへんはよく理解してると思うのでこんなことを記事にするのは今更感が大きいけど、これから乗る人や乗り始めて間もない人がここへ辿り着いた際に少しでも役に立てれば…と思う。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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洗浄前。
前回注油時の油(チェーンルブ)の性質にもよるけど触るのも嫌になるくらいスラッジや埃で灰色に汚れている。
どのくらい汚れたら洗浄するべきか?は人それぞれだと思うけど、例えば歯磨きやお風呂のように考えれば数ヶ月に一度…なんて気にはならないと思う。
特にチェーンの汚れはジャリジャリと音がするようでは手遅れ。
汚れてくると変速時にもたつきが生じたり回転が重く感じたりする。
新車が納車された頃、チェーンを新調した頃の爽快な感触をぜひとも思い出して欲しいデス。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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スプロケット綺麗になると嬉しいね。
 
チェーン洗浄の方法は色々あると思うけど自由に水が使えて足元が濡れてもいい環境にあるならば後輪は外した方がやりやすい。
後輪を外してダラーンとなったチェーンはチェーンキーパーなる引っ掛け部品を使って車輪無しでもクルクル回せるようにする。
 
※車輪を外さない、水を使わない方法もあるけどここでは割愛。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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チェーン洗浄の手順は2段階。
まずはディグリーザー(洗浄剤)などで表面やローラー内部の汚れを浮かせ水で洗い流す。
強力な汚れ落としはフレームやホイール・プーリーなどアルマイト部品の色褪せの原因になっていまうので なるべく飛散しないように努力するか付着したらすぐに洗い流す。
次に(新しい油膜を作るには古い油膜は完全に取り除いた方がいいので)泡立てた中性洗剤で油分を完全に除去(脱脂)する。
 
※水置換性のルブや使用するオイルメーカーの指示があるときはそれに従う。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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強力なディグリーザーはカラーチェーンやプーリー、チェーンリングの表面にもダメージを及ぼしかねない。
要は使い方次第だけど、洗ってそのまま放置だけはしないほうがいいです。
 
 泥や砂汚れを落とし、中性洗剤を使ってしっかりと油分を洗い流したら たっぷりの水をつかって洗い流す。
たまに白濁した汁が付着してるかと思うけど それは乳化剤が変質したもの。
惜しむことなく大量の水でしっかりと洗い流しましょう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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チェーンやスプロケットを完全に外して分解洗浄できるならそれもいいけど 一般ユーザーには難しいかもしれない。
今は後輪を装着したままでもチェーン洗浄ができる箱型の便利な洗浄機があるので自分の環境にあった方法・道具を見つけてください。
 
どうしてもできそうにないときはショップさんでも洗浄や洗車を受けてくれるのでどんどんお願いしましょう。
 
 匂いを気にしないならばチェーン外してペットボトルで灯油ジャブジャブが楽ですけどね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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洗浄・脱脂が済んだらペーパーウェスなどで水分を拭き取る。
 
どのくらい綺麗にすればいいのか?といえば洗浄・脱脂がすんだチェーンを素手でなぞっても汚れがつかない状態がベスト。
指でなぞって灰色の汁が滲んでくるようならばチェーン内部(ローラー、銀色のコロコロするやつの内側)に汚れが残っている証拠。
面倒でも性能を引き出すにはこの下地処理が非常に重要。
 
ティッシュやタオルなどでは細かい繊維や糸くずが残ってしまうので、キッチンタオルのような素材の自動車メンテナンス用のペーパーウェスをホームセンターなどで入手すると作業しやすい。
 
コンプレッサーを持っているならばエアーを吹きかけて水分をふっ飛ばしてもいい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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最近のルブは水置換性があり多少の水分があってもしっかりと油膜を形成してくれるけど なるべくなら水分はしっかりと除去する。
 
チェーンへの注油はメーカーの指示に従って作業する。
スプレーで噴霧できるもの、一コマ一コマ注するものいろいろあるけど 重要なのは側面に残った余分な油はよく拭き取ることと ローラーの中にしっかり浸透させること。
注油する際はミッシングリンクがあればそれを目印にすると起点がわかりやすい。
ドライタイプやウェットタイプなど どのオイルを選んだらいいかわからない場合はショップさんに相談。
 
今は便利なお試しセットみたいな少量小分けのものが安価で簡単に手に入るのでそれを試すのもいい。
親切な先輩やショップさんに相談して何種類か試させて貰えれば違いがわかりやすいかも。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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キレイになりました。
変速…とくにリア側はチェーン洗浄・注油後は体感できるほどピタッと決まるはず(ディレーラー調整ができていれば、のはなし)。
 
チェーンも消耗品の1つでいずれは劣化してしまうもの。
しっかりとメンテナンスして少しでもいい状態(性能)を維持して楽しい自転車ライフを過ごしてください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2016/12/23         記