僕のクルマ「ローバー ミニ」はインジェクションモデルだ。

クラシック・ミニというと古いイメージが強く よくキャブ車なのかどうかと訊かれる。
残念ながらインジェクション車なのだが その恩恵は暑くても寒くても(ほぼ)1発始動できることや トラブルが少ないことに尽きる。
 
まれにトラブルまみれのオーナーもいるけれど、僕の場合は過去に所有していた'97クーパー同様 トラブルの少ない個体に恵まれた。
 
 
 
 
 
 
 
 
その先代'97クーパーにも付けていた「リモコンエンジンスターター」を、現在所有の'97スポーツパックにも取り付けてあるのでご紹介。
 
ミニにリモコンスターターなんて邪道!という意見もよくきくし理解できる。
付ける付けないは自己判断だし、強要もしないので 必要な人だけみてくれればそれでいい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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使用するスターターはサンヨーテクニカ(すでに解散してしまった会社だけど)の「スターボ」。
モデルによって多少機能の差はあるけれど ほとんどのモデルで配線(カプラー)は共通で、その配線図も単純であることから昔から愛用している。
 
今回はこれまで使用していたRS-50という機種が長いお役目を終了したので 画像のRS-2000に変更することにした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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スターターを付けるにあたってキモとなるのはメインキーのキーシリンダー裏の配線の種類を特定すること。
常時12V、ACC、アース、そしてセルスターター線。
この4本で済むのでサンテカの商品を永く好んで選択している。
ところがこのサンテカ、倒産したのか解散したのか もう入手どころかサポートすらも受けられなくなってしまった。
 
なのでリモコン紛失や基盤破損の場合は程度の良い中古品を探し当てるしかない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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スターボのリモコンの電池はほとんどがボタン電池だが この品番の電池は「CR-1/3N」という絶滅危惧種品番だ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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CR-1/3N の電池は店頭入手が困難な品番だが、「LR44」を2個使用することで代替できる。
LR44電池は100円ショップで簡単に入手可能。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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キモとなるメインキーシリンダー裏側。
ステアリングコラムカバーを外して配線をバイパスさせる。
僕は同年式のキーシリンダーAssyを予備として持っていたので 加工してから車体へ組み込んだ。
真ん中にみえる「赤、青、緑」がスターター本体、「白」がセルスターター線。
 
余談だけどこのコラムカバー、たいした部品じゃないのに以前某オークションで15,000円の高値で売れたことがある。
なんなんだろうね?
 
97年以降のエアバック装着車は画像の通り、96年以前のモデルも配線の色や箇所は違うが基本的には同じ要領だ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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スターボの配線はカプラー化されており、モデルが前後しても形状は同じ。
カプラーを差し替えたら見えないようにカバーをする。
スターター本体は右側のヒューズボックス下に、アンテナはAピラーに配置。
配線はメーターパネル裏側に這わせてある。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
坂道などでギアをローに入れておくクセがある人は使用を控えた方がいい。
当然だけどギアを入れたままリモコンスターターで始動させると クルマはそのまま走り出してしまうからだ。
 
過去何台も取り付けし 注意としてステッカーを貼付してきたが 年配のオヤジさんがそれを知らずギアを入れっぱなしで
息子が出勤前に部屋からエンジン始動したら勢いよく母屋の壁に激突…なんて悲しい例もあったりする。
 
また、ボンネット線やサイドブレーキ線を結線していない場合は 始動後指定時間経過するとバイパスされた電源がカットされる。
それまでにメインキーをオンにしないと走行中エンジンが停止してかなり危険な状況になってしまう。
 
 
 
万人に薦めたい便利な機能だが セーフティロックが確立されていないので「取付作業及び使用は自己責任で」になるのが残念なところ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
それでも暑い夏や寒い冬は遠隔からエンジン始動できると快適なのよ。
 
 
 
 
 
 
 
2016/08/03    記