先日の落車事故で折れ曲がり使えなくなってしまったFELT_Z9のフレーム。
ホイールはやや振れているものの、コンポーネンツ類はそのまま活かせそうなのでとりあえずフレームから取り外すことにした。
いつもの作業台へ。
見てわかるだろうか。トップチューブとダウンチューブが「への字」に盛り上がってることを。
これは前方からの激しい衝撃を意味し 同時にカーボン製のフロントフォークが予想以上の強度があることを示す。
ホイールは横方向に若干の振れはあるものの 真円を保っていた。
「への字」に盛り上がった2つのパイプ。
円形ではなく異形のパイプのためにこの位置が変形した。
ある程度強度があるとヘッドチューブとの溶接部分が乖離したりフロントフォークが折れたりするらしい。
ブリティッシュ・レーシング・グリーン…お気に入りのカラーだったんだけど。
この変形のおかげでホイールやコンポーネンツ、果ては僕の身体が無事だったのだと思えばありがたいことなのだろう。
トップチューブとシートチューブの溶接面が破断していた。
FELTのアルミフレームの溶接部はまるでカーボンボディのような滑らかさを持つ。
これもお気に入りのポイントだった。
前方からの激しい衝撃にも関わらずハンドル周り…STIシフトレバーなどは全く傷一つついていなかった。
落車事故ではフレームの損傷と同じくらいコンポーネンツのダメージは財布にも打撃を受ける。
安価で入手したとはいえ一応アルテグラ6800だ。
無傷なことは不幸中の幸いだった。
ホイールは部分部分で5mmほどの振れがあった。
スポークに折れや曲がりがないか凝視確認し、各所テンションを同じくらいに保ちつつ横方向の振れを最小限に修正した。
アルテグラのホイールWH-6800はアルミ製だ。
これがカーボンホイールやカーボンラッピングホイールだと亀裂・破断などで完全に使い物にならなかったのかも。
それでも訳ありホイールになってしまった。
確証はもてないがダメージの程度次第では再利用も可能。
しかしあくまでも自己責任の範囲で判断してもらいたい。
抜け殻になってしまったFELT_Z95。
細かく裁断して危険物でゴミ出ししてもいいけれど、事故の怖さや状況の説明、思い出維持のため保管しておくことにしよう。
中古のいいフレーム探さなきゃ…。
2016/07/13 記