「初めまして。Sです。

今日はよろしくお願いいたします。」




そう私に笑いかけている彼女は一体誰だろうか。



一週間前、六本木にある某交際倶楽部(先方への配慮で名前は伏せる)からオファーを申し込んだ女性よりもいくぶんかグラマー……




もとい、明らかに太っている。




だか確かに目の前にいる彼女は私がオファーした女性と同じ名を口にした。





俗に言うパネルマジック。




この倶楽部ではこれが初の経験となった。



その日のデートに関しては特筆するまでもない。




私は自他共に認める面食いなのだから、

日々の疲れもあいまってへとへとになりながら帰路についた。



唯一興味深かった事は彼女の生命力溢れる食べっぷりくらいだろうか。



食の細い私の2日分くらいの食事量を美味しそうに頬張る彼女に幾分か興味を抱いた。




…が、二度とお会いする事は無いだろう。




そんな体験をした私は少しばかり、

オファーを出すさいに疑り深くなってしまった。




気になる女性がいると必ず、

担当のスタッフに「面接時の印象」を確認するようになってしまったのだ。



そして情報を集めるだけ集めるが、

オファーは何故か躊躇してしまう。



自分でも驚くほど石橋を叩いて渡らない姿勢にスタッフの方には申し訳なさを感じている。




そんな時に面白いコンセプトの交際倶楽部に出会った。




The  SAlONだ。




登録している友人の話では

「なかなかにユニークな倶楽部」との事。




「オーダーメイドのセッティング」

をコンセプトにユニバース倶楽部が新事業として展開しているThe SAlON。




そのくせ、

「写真掲載は一切していない」との事。

どうやって女性を選べと言うのだろうか。




問い合わせた際のスタッフの説明では

「容姿の好みはもちろん、理想の女性像、お付き合いの仕方をご教示くださいませ。

我々コンシェルジュが長谷川様にピッタリな女性をセレクトします」とのことだ。




要は「スタッフの腕を信じるしかない」。




まさに大博打のように思えた。




他にも

・男性の会員数は30人限定

・直接女性と合って会話してからデートするか決める(好みでなかった場合は紹介料をとらないという)

・女性の入会基準は系列のユニバース倶楽部最上級クラスが最低ライン

とのことであった。




とにもかくにも、

10年以上付き合いがあり、仕事仲間でもある友人の誘いを断るのも気が引ける。




信頼しているユニバース倶楽部の系列でもあるし、私はThe SAlONに登録する事を決意した。




次回は実際にThe SAlONを活用した感想を綴っていきたい。




長谷川 渚