【元通信技術者が解説】自宅のWi-Fiが遅い・切れる原因と今すぐ試せる解決策

Web会議中に映像がフリーズした…」「動画を見始めた途端、読み込みが止まる…」

自宅でインターネットを使っていると、Wi-Fiの不安定さにイライラすることはありませんか? 特にテレワークが定着した今、Wi-Fiの不調は仕事や生活の質に直結する大きな問題です。

Wi-Fiが遅くなったり接続が切れたりする原因は、単に「回線が悪い」だけではありません。実は、ルーターの置き場所や設定を少し変えるだけで、劇的に安定性が向上することがほとんどです。

この記事では、通信業界での実務経験を持つ筆者が、あなたのWi-Fiが不安定になる根本的な原因を分かりやすく解説し、今すぐ誰でも試せる効果的な解決策を具体的にご紹介します。

快適なインターネット環境を取り戻すために、ぜひ最後まで読み進めてください。

Wi-Fiが不安定になる「3つの主な原因」を知ろう

Wi-Fiの不調を感じたとき、多くの人は「プロバイダのせいだ」と考えがちですが、実際にはあなたの自宅環境やルーターの設定に原因があるケースが大半です。まず、不安定になる主な原因を3つ理解しましょう。

① 電波が届きにくい(設置場所の問題)

Wi-Fiの電波は、目に見えませんが、障害物にぶつかると大きく弱まってしまいます。

特に注意すべき障害物

• 壁や扉: 木材や石膏ボードでも電波は弱まりますが、鉄骨やコンクリートはさらに深刻です。

• 水(水槽): 水分は電波を吸収するため、大きな水槽や加湿器の近くは避けるべきです。

• 金属: 冷蔵庫や棚の支柱などの金属は、電波を反射したり遮断したりします。

ルーターが家の隅や棚の中に隠されていると、電波は部屋全体にうまく届きません。これは、原因の中で最も解決しやすい問題です。

② 電波が渋滞している(電波干渉の問題)

あなたのWi-Fi電波と、近隣住民のWi-Fi電波、あるいは自宅の家電から出る電波が**「喧嘩」**し合っている状態です。

Wi-Fiルーターは、主に「2.4GHz」と「5GHz」の2種類の周波数帯を使用しています。

• 2.4GHz帯: 電波が遠くまで届きますが、電子レンジやBluetooth機器なども同じ周波数帯を使うため、非常に混雑しやすいという弱点があります。

• 5GHz帯: 障害物には弱いものの、他の家電との干渉が少なく、速度が速く安定しやすいという特徴があります。

特にマンションやアパートといった集合住宅では、近隣のWi-Fiが原因で電波の渋滞(干渉)が起こり、夜間に速度が低下しやすくなります。

③ 機器の処理能力が足りない(性能の問題)

Wi-Fiの不安定さは、ルーターや接続している機器の**「限界」**によるものかもしれません。

• ルーターの世代が古い: ルーターの寿命は一般的に4〜5年と言われています。古い規格(例: Wi-Fi 5以前)のルーターは、最新の高速回線の性能を引き出せません。

• 接続台数が多い: ご自宅でスマートフォン、パソコン、スマートテレビ、ゲーム機など、同時に多くの機器を接続していませんか? ルーターの処理能力を超えると、速度が低下したり、接続が切断されたりします。

• 熱暴走: 特に夏場や棚の中に置かれているルーターは、熱がこもりすぎて処理能力が一時的に低下することがあります。

これらの原因を特定すれば、次のステップでご紹介する具体的な対策を講じることができます。