一般社団法人境港青年会議所
2019年度のスローガン、基本理念、
基本方針、理事長所信です。
第55代理事長として積極果敢に
行動していきます。
【スローガン】
笑部屋(ショールーム)
【基本理念】
笑涯(しょうがい)学び小さな事からコツコツと
【8つの基本方針】
正確かつ円滑で有意義な諸会議と組織の運営
(総務広報委員会 対内)
事業や活動の目的と魅力が迅速かつ幅広い層に届く効果的な広報
(総務広報委員会 対内・対外)
経営者に必要な能力の向上に繋がる事業の実施
(経営人財委員会 対内・対外)
組織の発展に必要な責任感を育む研修事業の実施
(経営人財委員会 対内)
郷土愛溢れる「浜っ子」を育成するためのまちづくり事業の実施
(まちづくり委員会 対外)
創立55周年に向けて全会員と地域の英知を集結し思い描く未来ビジョンの創造
(まちづくり委員会 内・対外)
会員と拡大対象者と世間の「三方良し」の会員拡大の実践
(会員拡大委員会 対外)
会員の家族へおもてなしと家族同士の交流による繋がりの強化
(会員拡大委員会 対内)
<理事長所信>
【はじめに】
私には、漫才師になりたいという夢がありました。小学生の頃に、境港市出身の漫才師である宮川大助師匠の母校にて、相方の花子師匠とテレビ番組の収録が行われました。そこで、一流の漫才師のトークの面白さに感動し、漫才師への興味を持ち始めました。
そして、高校を卒業後に大阪で新聞配達のアルバイトをしながら、漫才師になるという夢の実現のためにお笑いを学びました。その夢を実現する事はできませんでしたが、「夢を持つ事」「学ぶ事」「小さな事からコツコツと行動する事」を経験した事は、私にとって大きな財産です。
その後、家業を継ぐ事になりました。2005年には、社団法人境港青年会議所に入会しました。入会後のみなと祭では「笑顔と夢の実現」をテーマに素人参加型の漫才コンテストを始め、境港市出身のお笑い芸人のみょーちゃんによる凱旋ライブ、吉本NSC22期生の同期芸人のネゴシックスやとろサーモン等によるお笑いライブを行いました。そこで、地域の皆様が笑顔になる姿を見て大変嬉しく感じました。夢を持ち、学び、行動し、ひとを笑顔にする事ができる芸人の様に、まわりを笑顔にしていきます。
今年度のスローガンは、『笑部屋(ショールーム)』としました。『笑部屋』とは、笑顔が満ち溢れ、夢を持ち、挑戦する幸せな空間です。それは、「青年会議所」であり、「企業」であり、「家族」であり、「まち」であると考えています。そして、笑顔と夢と挑戦と幸せの輪を広げていきます。また、基本理念を「知行合一(ちこうごういつ)笑涯(しょうがい)学び小さな事からコツコツと」としました。知行合一は、中国の明の時代に王陽明がおこした陽明学の命題の一つで、知って行わないのは未だ知らない事と同じであるという言葉です。青年会議所に入会すると、単年度制により、様々な役職を経験する中で、多くの学びや成功体験を積み重ねる事もできます。また、「ひとと ひと」との繋がり、「ひと と まち」との繋がりができます。繋がりと経験や知識により、事業の一つひとつに、笑顔と創意工夫を凝らします。
第1笑【正確かつ円滑で有意義な諸会議と組織の運営】
当会では、様々な会議を経て事業の計画や実施、検証を行います。正確かつ円滑で有意義な会議運営をする為には、会議によっての性質や目的を理解する事が必要です。また会議運営をスムーズに行うには、資料の事前配布や配布資料の読み込み、時間に余裕を持った会場設営等の事前準備も大切です。さらに活発な議論を促して良い方向へと導く司会能力、それぞれの立場や視点からの意見、発言等を行う事も有意義な会議運営には欠かせない要素です。そして、一年間を通して100%例会の達成を目標に掲げます。諸会議と組織の運営は、当たり前のことを当たり前に行うしかありません。笑顔で「小さな事からコツコツと」積み重ねる事により、皆が誇りに思う強靭な組織に繋がります。
第2笑【事業や活動の目的と魅力が迅速かつ幅広い層に届く効果的な広報】
内部広報は理念の浸透や方針、目標の共有や相互理解とコミュニケーションの促進、組織の活性化やモチベーションの向上等に繋がります。また、外部広報は地域の人々への理解と信頼関係の構築、事業の目的と魅力や事前の取り組みへの共感による参加者の促進、本会の価値の向上等に繋がります。さらに迅速かつ幅広い層へ向けて、効果的な広報を実践する事により共感を呼び、活動への理解が深まります。そして、より多くの社会や地域の方々を巻き込む事が可能となります。笑顔が満ち溢れた魅力のある活動は、地域に根付き必要とされます。様々な世代に合ったツールを活用し、効果的な広報を総務広報委員会と連携しながら「小さな事からコツコツと」積み重ねます。
第3笑【経営者に必要な能力の向上に繋がる事業の実施】
日本資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一氏は『論語と算盤』を著し、※注1「富をなす根源は何かと言えば、仁義道徳。正しい道理の富でなければ、その富は完全に永続することができぬ。」と道徳経済合一を説いています。企業の目的は、「人間性の追求」「社会性の追求」「経済性の追求」により社会に貢献し、企業を永続する事だと思います。
本年度は、経営者に必要な能力の向上を目的に学ぶ機会を創造します。経営者に必要な能力は様々です。
その中でも、社会の公器としての理念を掲げ、まわりを同じ方向に導く力を育成します。高い志を持ち、学んだ事を経営で実践し、社会に貢献する事で、笑顔で幸せにする経営人財を育成します。
※注1渋沢栄一論語と算盤の第1章処世と信条より
第4笑【組織の発展に必要な責任感を育む研修事業の実施】
青年会議所に入会をするきっかけは、会員によって理由は様々です。入会当初は、自分のために入会をした会員も、世のため人のために積極果敢に行動しています。それは、創立以来、先輩から脈々と受け継いだ想いが伝播され、傍観者から能動者へと意識変革をしたからだと思います。今後、組織がより発展するためにはビジョンを共有し、目的に向かって会員一人ひとりが主体的に活動する事が重要になります。笑顔で青年会議所活動をするとモチベーションも高まり、コミュニケーションも活性化され様々なアイディアや楽しい企画が生まれます。組織の発展に必要な責任感を育む事業では、責任世代である先輩会員から後輩会員へ想いを継承します。そこでは「青年会議所のビジョンは何なのか」「何のために活動をしているのか」「活動を通じてどう貢献しているのか」等をテーマに実施します。責任を果たし、様々な役職や新しい事へチャレンジをする人財を育成する事によって、組織の更なる発展に繋がります
第5笑【郷土愛溢れる「浜っ子」を育成するためのまちづくり事業の実施】
境港は三方を海で囲まれたまちであり、古くからみなとまちとして海の恵みによって栄えてきました。その恵みによって育った境港の子ども達は、昔から「浜っ子」と呼ばれてきました。新鮮な海の幸を食べ、海で遊び、浜辺を元気いっぱいに走り回って育ってきたからです。しかし、今では子ども達の海を取り巻く環境も変わり、日常生活のなかで海を感じる機会は少なくなったように感じます。
今年度は地域の子ども達へ、みなとまちのDNAを呼び覚ます機会を創出します。郷土愛溢れる「浜っ子」を育成するためのまちづくり事業では「海の美しさの実感」「海の幸を美味しく食べる」「マリンスポーツを通じた心身の育成」「地域の子ども同士の楽しい交流」等をテーマに実施します。この事業を経験した子ども達が大きくなり、地元で子育てする中で自分の経験した事を次の世代へ受け継ぐことも期待できます。また、進学や就職で県外に出たとしても、地域の魅力や誇りをその先で積極的に発信する人財になることも期待できます。そして事業を経験した子ども達が大きくなり、様々な立場でみなと祭や地域のイベント、まちづくりに積極的に関わり、まわりを笑顔にする事ができる人財となるでしょう。
第6笑【創立55周年に向けて全会員と地域の英知を集結し思い描く未来ビジョンの創造】
創立50周年にて提言した「原点海帰~「海」を見つめ直し「海」と共に発展する~」を創立50周年以降の我々の過去の活動を振り返り総括します。また、創立55周年に向けて全ての会員と、このまちと共に生きる地域の英知を集結し、思い描く未来ビジョンを創造します。様々な人々の想いが集結した時、新しくて何処か懐かしい境港市オリジナルの未来ビジョンとなる事でしょう。今年度は、創立55周年準備室を立ち上げ、提言、式典、大懇親会、記念誌、記念事業の方向性を決定します。創立55周年と関わる全ての方々の笑顔に繋げます。
第7笑【会員と拡大対象者と世間の「三方良し」の会員拡大の実践】
当会の会員数は1981年度の82名をピークに減少し、本年度は正会員約30名でのスタートです。境港市の人口を比較すると1981年の人口は約38,000人で2018年は約34,200人と人口は約10%程度の減少となっております。2015年のデータでは、20歳から39歳までの人口は約6,800人と会員拡大対象者である若者は数多く存在しています。また、女性や近隣地域の美保関や八束町の若者へも積極的に会員拡大を行う事で可能性がさらに高まります。本年度の次世代交流会では、地域の若者と会員へ学びと交流の場を提供します。「会員拡大こそが公益」と捉えて、会員拡大対象者へフィルターをかけず、紹介や企業訪問による会員拡大を1人が1人以上、必ず行います。さらに、OB会へ会員拡大への協力を仰ぎ、2018年度に掲げた「創立55周年を心の繫がった40名の友と迎えよう」を実現します。会員拡大を成功すると、組織が活性化され、公益のための大きな事業を成し遂げる事も可能となります。また、会員が増えると心の繋がった笑涯の友と出会う機会も増えます。会員拡大を通じて、会員と拡大対象者と世間の「三方良し」に繋げます。
第8笑【会員の家族へおもてなしと家族同士の交流による繋がりの強化】
私たちにとって家族とは一番身近な存在であり、一番尊い存在であります。青年会議所活動を行う上で、家族の理解と協力が不可欠です。会員の家族へおもてなしと家族同士の交流では、大切な会員の家族へ、「一年間の活動の報告」「うれしいと感じるおもてなし」「家族同士の楽しい交流」により、活動への理解と家族間の繋がりを強化します。おもてなしの心、楽しい交流、感謝の心が、笑顔と幸せの連鎖により、将来の青年会議所の会員拡大対象者である子ども達に、想いが受け継がれます。会員の子ども達が大人になり青年会議所に入会し、笑涯の友と呼べる仲間と出会う事ができるでしょう。
【結びに】
最後に、青年会議所・企業・家族・まちの笑顔と幸せのために、笑涯の友と共に挑戦する一年にします。志を同じうする者、相集い、力を合わせ青年としての英知と勇気と情熱をもって明るい豊かな社会を築き上げよう。『笑部屋』 知行合一。笑涯学び小さな事からコツコツと。
一般社団法人 境港青年会議所
2019年度 理事長 渡邉 冬樹