発達障害の子どもはスケジュールが有効だけど、

使いこなせるようになるまでいかず、やめてしまう人も。

どうすれば有効活用できる？

こんにちは

ペアレントトレーナーのイチハシです

先日のペアトレで、

お子さんに、ためしにスケジュールを導入してみたという受講者さんから

「挑戦してみたけど・・・うまくいかない」

「もう、嫌がってるしやめたほうがいいのかな」

というご質問をいただきました。

これ、ほんとに多くの方が通る疑問です

とくに知的発達がゆっくりなお子さんだと

市販のスケジュール見せて「明日から使うわよ」、はい終了♪とはいかないから

最初は少しだけ、試行錯誤が必要

そこで「わが子には合わないんだろう」と思ってしまうのもすごくわかります

だけど

やはりペアトレ講座の中で

生活の中のお悩みを聞くと

ほんっとうに

「見通しのつかなさ」が原因のお悩みが多い

大多数！

アレも、コレも、意外なソレも、

実はベースに

「想像力の弱さ」からくる子ども本人のしんどさがあるんですよ

自閉症にスケジュール！と言われる理由はコレ

たとえ知能の高い、一見そうは見えない子どもでも。

凸凹ですから、そこだけ苦手だったりします。

私の、重度の息子も。

そして知能の高い子でも

障害が軽い子でも

半信半疑の親御さんにお勧めして

「ほんとだ、すごい効く」という方たちを見てきたからこそ

すぐにあきらめず

しばらく色々工夫してみることをお勧めしたい

かんしゃくや抵抗からの解放、本当に親も子も快適です

ということで

おうちで試行錯誤中の人のご参考になればと

昨日の講座でのご質問にお伝えしたポイントいくつか。

たのしい予定から

まずは「スケジュール」が好きになることを（嫌いにならないことを）目指そう。

〇たのしい予定を入れる

×やらなきゃいけない課題の羅列

例）おやつ・公園・マクドナルド　

などを週末に入れたり

幼稚園の後にあえて入れたり

学校、習い事、宿題・・・課題ばっかりを見て！っておしつけると

重度の子であればカード自体も受け付けないくらい嫌いになっちゃうので注意

シンプルな予定から

特に幼い子は

1日だけのスケジュールでOK！

オススメは「学校→おやつ」など

知的ゆっくりの子どもさんは

「あれ？これが1日を表してるのかな？」と気づくまで時間がかかる。

理解するのを待って

一週間➡1カ月カレンダー

ちょっとずつ情報量を増やそう。

あと、どうしても「カレンダー」の形の理解が難しい子もいるので

カレンダーにこだわらず「表」でいいです。

安いホワイトボードとマジックで1週間作ったり。

理解が難しい子には最初は

「おめめどう」さんで販売してる巻物カレンダーの形もいいです↓

ひたすら横長で、広げていく。

「週ごとに段が変わる」がなくて、理解しやすいみたい。

固定の場所・固定の形

家のどこかに、子どもさんのための「決まったスペース」を作ろう。

自閉症の認知って、一般的な人間からすると不思議で

同じものでも、場所が変わると「同じ」と認識できないことがある。

つまりたとえば

今日のスケジュールだよ、って毎回違う紙に書いたりしてもちょっと定着しにくい。

理解してくると大丈夫にしても

はじめは「決まった形」で定着させよう。

私も出先に細かい予定を書いたメモ持ち歩くときは

いつも同じデザインの、分かりやすい箇条書きの紙を使ってます

スケジュールはいじらせない

これも大事

よく発達支援で

手順書や、意思表示カードって

なにかと絵カード、写真カードが使われますよね

それらとスケジュールは別です

スケジュールはスケジュール

子どもが勝手に動かすのは×

それができるとなるとややこしくなるので。

以前の受講者さんなのですが

「公園行きたい行きたいって毎日、大変だったのが

スケジュールでこの日がいけるって見えたからか

全然言わなくなりました」

とおっしゃて。

「でも●曜日に行きたいからよく動かして、合わせて行くの大変です」

とのことでした。

次から動かさないよないよ、と伝え

届かない高さに。

予定を見て

「予定を変えてほしい」と伝えるのは、また別の支援。

「伝え方」をおしえてあげて

その上でどうするか、交渉し、親が変えてあげるのはOK

あせらない

一発で導入できるものじゃない、と思っておこう

視覚優位であっても

理解がだいぶゆっくり

気が散って特定の場所に注目できない

など子どもによっては時間がかかる

いずれ、子どもが助かるように、そのためのツールだから無理に押し付けず、淡々と。

だからこそ、完璧で凝ったものじゃなく

お金かけず簡単なものからはじめて、定着してから増やしましょう。

理解力に合わせて

お子さんは

実物から写真

実物からイラスト

実物から文字

ちゃんと頭の中で同一物と理解できるかな？

発達検査や普段のチェックで分かると思うので

本人が確実にわかるレベルで

すこし簡単にしてあげるくらいの

「わかりやすさ」を重視しよう。

なにげないふだんから

困った時だけ

予告して見せればいいのね！とだしてきても、

いきなりはなかなかむりです

大きな生活の変化に備えて

普段から使い慣れてるといいと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

小さなお子さん向けにこんな感じです。

やっぱりスケジュールは

最初の導入が一番難しい。

実際はそのお子さんによってそれぞれなとこもあるし

やってみて湧いてくる疑問とか

できない、とかあると思うので

ペアトレである程度の期間の中でお伝えできるといいのですが

親の会のほうでも経験者たちがいます

無料だし

気軽に聞きに来てくださいね

ちなみに

特性からは逃げられません

変更が苦手

初めてが苦手

などなどの見通し・想像力の苦手

ただ、対策をしなくても

どんな重度の子ども、

たとえ、あばれながらでも

いつかは今の生活に慣れます。

一見成長したようにも見える。

(成長はして見通し力は伸びますが

凹には変わりない。)

だけど生活に大きな変化があるたびに

またふりだし

また荒れて、慣れてくれるまで待つしかない。

おかあさんも大変だけど

何よりお子さんがつらい

私たちは無意識だけど

頭の中に見通しがある

初めてでもだいたいこうだろうなと予想できて

もしいやだったらこうすればいいし、とか想像して

夜には家に帰れると知ってる

だから安心して生活ができてる

当たり前のそれが見えない

そこが苦手ってだいぶしんどいみたい。

息子を見てるとね

支援（工夫）でカバーしてあげて

安心させてあげられるといいなと思います。

この実際の生活への導入に関しては

特別支援の先生や療法士や医師よりも

24時間子どもとつきあいいつつ試行錯誤した経験者、保護者が詳しいとおもう　

先輩ママを頼って

ぜひ、どんどん聞きましょう

私もそれで助かってきました

息子も小さい頃は

いまだに他に見たことがないレベルのパニックで

私が流血したり、街の人に助けられたり大変でしたが

スケジュールがが使えるようになって本当に平穏です

支援学校の先生にはそんな時代があったなんて信じられない、と言われたり。

グレーの子でもすごく変わる、助かるの声も親の会で聞けます。

長くなりましたありがとうございました

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