あまりに悲しいので
悲しい、と言ったら
唇が震えて
足も震えて
心まで震えて
それがなんだか
嘘でもあるような気がして
そうだとすれば偽善者のような気がして
だけど本当は
それでも悲しいのだから
悲しいと言ったのだと
嘘つきじゃないんだと
自分で自分に言い訳をしている自分
だからこそ
黙すと決めていたのに
自我と言う
情けないもののせいで
私は
悲しいのだと性懲りもなく言ってしまう
誰か、私を黙らせてください