昨日。
 新聞の集金。しばらく前に止めていたから、中途半端な金額だ。

 おつりを差し出しながら、集金のお兄さんが聞いてきた。

「今はほかの新聞をとられているのですか?」
「とってません」
「なぜ、やめられたのですか? よかったら理由を教えてもらえませんか?」
「週刊朝日」

 あれはないよ。「ヤツの本性」なんて下品だなあ。読んでないし、読む気もないけど、あれは悪意がまんまんで。タイトル見ただけで、気持ちが悪くなる。好きだの嫌いだの、思想がどうのの手前の話。内容はもっとすさまじいらしい。
 新聞社系列の週刊誌で、あれどうよ? その上、残念だったのは書き手が信頼していた作家であったこと。先月、彼の満州関連の本、2冊読んだばかりだわ。(以上は心の声)

「実は・・・本社からの通達で、購読者のみなさまに謝って歩いているんです」
 
 まあ、気の毒なことだ。

「二ヵ月ほど猶予をいただけませんか?二ヵ月、サービスで入れさせてもらいますから、その後で、また読んでもいいと思われたら、お電話いただければ再開させていただきますので」
「いいの?」
「お願いします」

 かくなる事情で、今朝からタダの新聞を読んでいる。実際、新聞のない日はちょっと困りものでもあったし。
 帰り際、お兄さんは、集金したお金を全額返金してくれた。

 これって全国で繰り広げられている光景なんだろうなあ。
 集金のみなさん、ご苦労さまです。