奥様と死別したという方、3、4年を経ていま「不便だ」そう。
 不便・・・か。むろん声にださず。口をつぐんだまま、つぶやいた。そういうの、言っちゃいけないなあ。

 食事を作るのは大変だと思う。食べたいものはすぐに出てこない。栄養管理はままならない。
 慣れない家事には戸惑うと思う。掃除の頻度がわかるまい。洗濯機にタイマーなんてあるって知ってる? 布団を干す・・・なんて気も回らないだろう。
 お察しするところは多いが・・・さ。だけど言っちゃダメでしょう。失礼じゃん。

 ま、よそのことではある。

 だけど、ひっかかる言葉だなあ。それ母親にかえて、「母が亡くなりました。不便です」なんて言うやついるかな?
 ま、よそのことだ。

 さて。昨日、とある道の駅の産直市で、きゅうりとなすびを買った。ひとふくろに大きなのがそれぞれ4本入って100円。きゅうりとなすびは夏の正しい野菜だもん。焼きナスして、きゅうりは浅漬けかな・・・。
 母の漬物はおいしかったなあ。とくに、ナスは夏が待ち遠しいほどだった。
 母の味には遠く及ぶはずもないが、最近は
 「浅漬けの素」なんか売っているから

 「便利」だ・・・ぞ。