肌寒い。
 風を入れてはいるけど、カーデガンを羽織って。音、が湿った空気に吸収されて、静か。静かだが、消極的な静かさ。
 
 こんなとき、なにかを思い出してもいいけれど、思い出せるのは愉しいことではないだろう。極端に辛いことが喚起されるというのでもなく。

 そぐわないのは、「青い空と海のビール」という名のビール。ヘリオス酒造。沖縄なんだそうだ。バイツェンって白ビール。独特の風味。これは、青い空と海のビールだ。その名の通り。

 「その名にちなんで」ってピューリッツァー賞をとった小説。
 本は読んでいないけれど、映画は見た。「ゴーゴリ―」と名付けられた息子と家族の物語。依ることろをどこに求めるか・・そういうことを抜きにして、胸がジンとなるものだった。

 誰もが誰かを思いながら、切なく生きているんだ・・・。帰ってこないものが、多すぎるから。あるいは、帰ってきたようでも、もうみんなみんな違う。

 
 すべからく、浦島太郎。全方向型、浦島。

 
 

 今夜、鍋をしよう、と思い立ったのは、この気温。キムチ鍋といこう。野菜がたくさん食べられるしね。冷蔵庫も片付けたいし。お餅があるんだ。薄切りにして・・・これがキムチ鍋にあうのよ。最後は、雑炊より、うどんかラーメン。

 感傷は? いずこ?


 「その名にちなんで」
 息子の名前は、夫と私と半分半分の名前(漢字じゃなく、読み方で)。で、その息子「もうじき着きます」のメール。
 では支度を開始。
 浦島太郎って・・・鯛やヒラメを鍋にはしなかったんだね。刺身ばっか・・・踊り食いで、イヤになったのかい?


 も~、しょーもな。