妻と日本料理店で夕食を食べに行った。
板前の人が5人程度いる活気ある店で、多くのお客がそれぞれ食事を楽しんでいた。
刺身とテンプラを注文して待っていると、後ろから※※先生ですかと声がかかった。
ハイと振り向くと中年の板長らしき人が坂※ですと笑顔で応えた。
その笑顔の口元には高校生の面影が少し残っていた。
私が新任2年目に担任した生徒であった。
卒業して何十年経つのだろう。
彼は家内にも挨拶して、少しの間立ち話しをした。
食事が終わり、多くの板前の中で働く彼に手を振り、ご馳走さまと言って店を出た。
妻は何年経っても声をかけてくれるって、教師冥利だねと言った。
我家に戻り、上着も脱がずアルバムを開き、彼の高校時代の顔を見た。