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牡丹灯篭あんどれのブログ

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その日僕達は疲れ果てていた。

帰りの車のなかでBくんは色々な興味深い話しをしてくれた。
引き寄せの法則についてとか、この世界は本当は一分の人々が牛耳っている話しだとか、その代表格がローストチキン家だとかなんとか。

しかし僕は疲れていた。

いや、みんな疲れていた…だからその話しは忘れてしまった。
というか聞いていなかったかもしれない。ごめんなさい。

魂が抜けたように通り過ぎて行く景色を眺めながら昨日Sちゃんが作ったカレーが今日、明日でちょうどいい味になってるはずだと考えていた。

白いご飯にかけて食べるか、十雑穀米にかけて食べるか…僕は悩んでいた。

Rくんは伝説の彫刻家からもらった伝説の竹笛を吹きながら、伝説の竹トンボを車の中で飛ばしていた。
ピーィ!ピーィ!カタカタ
カタカタ ピーィ!カタカタ

僕は通り過ぎて行く自然の景色を眺めていた。

よし、白米にかけようと決めかけていた その時‼‼

ヒューんっ!



今何か僕の目のすみをかすめていった!一瞬だったがかつて鷹の目のあんどれと呼ばれた事あったような気がした俺はそれを見逃さなかった。

俺「おい!Bくん!今何か看板があったぞ!こんな山の中に何があるんだ?」

確かに僕はみた、黄色の看板に
黒の文字で「美」「術」のふた文字。

仕事上僕はこのていの文字にはかんびんちゃんなのである。

Bくん「あっ、あれ?あれね~なんだったけな、確かリサイクルショップだよ!」

俺「Uターン!Uターン!行こうよ!行こうよ!行こ!行こ!行こ!(((o(*゚▽゚*)o)))」

Bくんはいいやつだ、僕の控えめな提案に心よく承諾して車をUターンさせた。

僕のリサイクルショップ好きはブラジルでは有名である。
一気にテンションが上がった。

この時ばかりはSちゃんが作ってくれたカレーの事は忘れていた。

そしてその看板がある所に僕達は辿り着いた。
photo:01


思ったより看板はデカかった。
この看板を見逃すやつはよっぽどのあれか、より目のやつだけだ。

車を降りた瞬間僕の興奮はさらに高まった、いやトランス状態と言ってもいい。
(その証拠に写真を取り忘れた)

そこはリサイクルショップという感じではない、もっと高貴なものを僕は感じたからだ。
photo:02


※イメージ図※
見た目は田舎のおじぃちゃんの家、タダその家を取り囲む品々が
半端じゃない…様々な形の壺やらメリーゴーランドの馬、馬、馬!

いい予感がした。

その家の前にははやり屈強そうな門番。
檻にいれられた二匹のマルチーズに似た唐獅子。

それがこっちを警戒して轟々とけたたましく吠える。

だがこっちは客だ、噛むはずがない、いざとなったらクレーム魔人を召喚すればいい、第一檻に入っている。

僕はそれを無視してズカズカと近づいていった。

すると中からおばちゃんが現れた。久々の客人なのであろう。

キラキラした目に「金」の文字浮かんでいた。

僕は挨拶した、Bくんも挨拶した、Rくんはしなかった。

どうぞどうぞ、とおばちゃん。
そして家の玄関を開けてくれた、
普段人が来ないためか真っ暗だった。

おばちゃん「今電気つけますね。」

パチッ

俺 絶句…自分の目を疑った。

そこはリサイクルショップと呼ぶにはあんまりに失礼だ、心の中で思った「おい、Bくん、いい加減にしろっ?これはリサイクルショップでない。」

ここは立派な骨董品屋であった

photo:03


※イメージ図※
素晴らしい!なんだこの品揃え!
彫刻品、壺、絵、浮世絵、古いお金やら意味不明な置物!僕には全てが宝の山に見えた。

きっと僕の目にも「金」の文字が浮かんでいたのかもしれない。

だがふと思った…これは俺には手が出ないんじゃないかって。

うん…でも俺の財布には村人からのカンパの金がたんまりある。

その中には生活費もあるが、日本の文化遺産を守るのも俺の使命だ。

よし、ビビるな俺。

そしてここから目つきが変わる。
(省略)
どのくらいの時間 物色していたのだろう…覚えていないがBくんとRくんの顔色をうかがって飽きてそうだなって頃合いに僕は二つの宝を手にしていた。

それは二枚の浮世絵であった。
photo:04


photo:05


レプリカではない本物の版画である。僕は目利きではないが本物版画くらいは見分けられる。

おばちゃんはわかっていなかった、なんせそれらの品々はおばちゃんの祖父に当たる人から集めだした品々らしいとのこと。

僕は作者はわからなかったがとにかくフィーリングと色合いで気にいったのを買った。

以外と安くて得した気持ちだった。ずっと欲しかったのだ浮世絵が。

Bくん、Rくん、ありがとう。
これで僕達の冒険終わったのだ。

僕は駅まで送ってもらいバイバイした。
僕は12キロの達磨を片手で抱えもう片方の手で絵二枚を持ち電車で帰った。
周りからどう思われたんだろう。
どうでもいい。僕は満足していた。

スタジオについて早速相棒に自慢した。そしてその絵について調べた。

すると…

な、な、な、な、な、なんと‼

「渓斎英泉」と「歌川広重」の作品である事がわかった!

うほうほ。なんか俺お宝鑑定団に審査員として出れるんじゃねーの?と舐めた考えをもった。

さておきその日は気持ち良く寝た。めでたし。

PSちゃんと仕事もしたよ。
photo:06


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