どうも、どうも、お久しぶりです。
公認会計士試験合格者兼派遣労働者のファッキンガム宮殿です。
いや、正確には、”元”派遣労働者のファッキンガム宮殿です。
そうです、決まりましたよ就職先が。
大手ではないですが、監査法人に決まりました!!
テンションめっちゃ上がります!!
ホンマに嬉しいです!!
やっと、働けます!
やっと、公認会計士としての仕事ができます!
ホンマに心の底から嬉しいです!
はい、ではここからはいつものテンションで淡々と書きたいと思います。
~回想記、この1年の備忘記録~
遡ること約1年前、合格発表前の監査法人の就活が全滅に終わり、それでもまぁ、合格したら何か道が開けるやろう、と自分に言い聞かせ、発表日まで、力仕事関係のバイトをしていました。
発表日、ネットで合格したことを確認し、ひとまず安心するも、次の瞬間には就職活動の再開という現実を突きつけられました。
合格祝賀会では周りの同年代は皆、監査法人への就職が決まっていて、肩身の狭い思いをしました。
補習所の入所式では協会のえらいさんの「合格おめでとう!みなさんの前には輝かしい未来が待っています!」という言葉に寂寥感を覚え、金融庁のえらいさんの「会計士試験は就職試験ではありません。」
という言葉に苛立ちと共に絶望感を抱きました。
キャリアナビに登録し、監査法人をはじめ、個人事務所、一般企業等の募集に対して、片っぱしとまでは言いませんが、10~15社ほど応募しました。去年の今頃は、キャリアナビ自体が急ごしらえというのもあり、そもそもの求人件数が現在よりもかなり少なかったです。
結局、年末までに面接にまでたどり着けたのが一般企業1社だけでした。あとは書類審査落ちか音信不通という始末。
唯一受けた一般企業の面接では「会計士試験合格者の君を雇うことで、当社にはいったいどんなメリットがあるの?」と聞かれ、実務経験のない僕は明確な答えがわからず、「すみません、具体的にどんなメリットがあるかは今の僕にはわかりません。」と答えると、「それじゃ雇う意味がないよね。」と言われました。結果はもちろん不採用。
2010年は会計士試験に合格はしたものの、就職先が決まらず、受験生時代よりもむしろ、将来に対する不安が増した状態で幕を閉じました。
年が明けて2011年。
補習所が始まっていたので、毎回授業に出席していました。
周りには僕と同じような境遇の人もちらほらいました。
28歳の方は実務要件を満たさないとわかっていながら、それでも食べていくために働かないといけない、ということで税理士事務所に務め始めていました。
26歳の方は一般企業の経理に就職できたが、仕事が忙しく、また、補習所から遠いため、これから来られへんかも、来れてもほとんど遅刻やわ、と言っていました。
補習所の授業はやはり、監査法人へ就職している前提の授業が多かったです。「1年目はこんなことを監査でするよ。」「監査というものは1年目が大切。だからあなたたちも気合を入れてしっかりこなして下さいね。」こんなことを講師の先生が言う度に、今の自分の状況に焦りと無力感を感じていました。
授業の合間に、監査法人勤務の方たちが、仕事忙しい割に給料が下がってて最悪やな~、先輩厳しすぎてもう辞めたいわ~ははは、みたいに話しているのを聞く度に、何とも言えない悔しさがこみ上げてきました。
2月、3月にも、キャリアナビや知り合いの会計士の先生のつても頼って、3社程一般企業に面接に行きました。その時は3社とも高く評価してくれましたが、どの企業も、当たり前ですが、当社にずっといてくれる前提で採用活動をしています、とのことでした。
向こうは、当社で骨をうずめる覚悟があるなら採用します、と言って下さいましたが、悩みに悩んだ結果、お断りしました。
紹介してくださった先生には本当に申し訳ない気持でいっぱいでしたが、あなたが納得してないまま就職したってなにもいいことはない、あなたの本当にやりたいことを見つめ直すいい機会になったんじゃないですか?自分の中のブレない軸をもう一度考えてみて、それを貫き通すのがよろしいかと思います、と言ってくださいました。
この先生の言葉で、少し気が楽になりました。
色々考え、また両親とも話し合い、4月からは、就活を監査法人1本に絞ってすることに決めました。
しかしキャリアナビ上の監査法人の求人は本当に少なかったので、今年の秋の採用活動にかけることにしました。
ここで一旦就活を休止しました。
5月は部屋にこもりがちでしたが、高校や大学の時の友人、学生の時の教授、補習所仲間が飲みに誘ってくれたので、夜は何かしら予定がありました。
そこで今の自分の状況を聞いてもらったり、バカな話をしたりしました。
今思うといいガス抜きになったと思います。
ただ、日中は基本的に暇人してました。
Youtube廃人と化していました。
6月から7月中ごろにかけて、バイトを探していました。
さすがに、なにかしら働かないと、家に一日中いるのは精神的につらいのと、親に申し訳ない気持があったのと、このまま廃人をしていてはなにも変らないと思ったので。
でも、10月くらいまでの期限付きで働きたい、かつ、平日2日間くらいの夜と土曜日は補習所の授業があるかもしれないので、その時は働けない、という条件ではなかなか見つかるわけもありませんでした。
そこで、流動的に働けて、かつ、世間一般的に弱者と言われている派遣のバイトをすることに決めました。
今の自分に足りないものは何か、自分の本当にしたいことは何か、それらをさがすために、また、あえて厳しい条件で働くことで何か見えるものがあるのではないか、と思い、派遣という選択をしました。
このバイトの内容については、備忘記録~派遣のバイト篇~として後日記事にしたいと思います。
7月中旬から10月初旬くらいまでこのバイトを続けました。
正直、こんなことはもう二度としたくない!こんな仕事を続けるなんて絶対イヤや!と思えることだらけでした。
今思い出しても、ホンマに、絶対に、嫌です。
ただ、結果として、色んな変化がありました。
考え方が変わりました。
公認会計士試験に合格したって、しょせんただの人なんですよね。
ビジネスの世界以外では何にも役に立たない肩書です。
たとえビジネスの世界にいたとしても、一緒です。仕事を何も知らないただのヒヨコです。
仕事ができて、価値を生み出すことができて、初めて報酬を貰えるんですよね。
試験に受かったくらいで調子に乗るなんて本当に身の程知らずです。
モチベーションが変わりました。
こんなこと二度としたくない!の対極として、公認会計士としての仕事をしたい!という思いが本当に強くなりました。
勉強したことが全く生かされない仕事、将来性のかけらも感じられない仕事をすることがこんなにも苦痛に感じるとは、大きな発見でした。
覚悟が変わりました。
本当に会計士としての仕事がしたい。絶対に、監査法人で仕事をする。その仕事を自分の天職にする覚悟を持って。その先にある自分の夢を実現させるためにも、今一度、腹をくくろう。
そんなことを本気で考えるようになりました。
そして、迎えた今年初の監査法人の面接。
この1年間、合格、挫折、不安、絶望、悔しさ、腹立たしさ、劣等感、屈辱、無力感、出会い、繋がり、再認識、変化、再起、新発見、覚悟と、
経験してきたことすべての集大成をぶつけました。
結果、晴れて、内定をいただきました。
長々と書きました。
この記事は、あくまで、僕個人の備忘記録として書きました。
読みにくい部分もあると思います。ご了承ください。
この記事を読んで下さる方がもしいれば、あぁ、こんなやつもいてるんだ、くらいに思っといてください。
さぁ、これからやっと、仕事が始められます。
やっと時が流れ始めました。
頑張っていきます。