キミは鈍感だから、ボクの気持ちに気が付かないんだ 4 | 青いたんぽぽ

青いたんぽぽ

ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←

 

 

 

 

それから、ほとんど手を繋いだまま

 

買い物をしたり、映画を観たり

 

ホントにデートしてるみたいで

 

たまにウィンドウに映る自分の姿になんだか照れる

 

 

 

「櫻井くん」

 

「何?」

 

「これから、俺の部屋行かない?」

 

「へ?」

 

「夕飯さ、俺の部屋で食べない?このまま外で食べてもいいんだけどさ。部屋でゆっくりしよ」

 

「いいけど…」

 

「俺、自炊とかしてるから結構なんでも作れるんだよ。櫻井くんはする?」

 

「いや、全く。料理とかめちゃめちゃ苦手」

 

「そんな感じ」

 

「そう?」

 

「だって、いつもコンビニとかの弁当か、外食でしょ」

 

「見てんの?」

 

「まぁね。じゃ、スーパー寄って行こ」

 

 

相葉くんは、何しようかな?なんて楽しそうにオレの手を繋いだまま歩き出した

 

 

 

 

 

「おおっ!すげぇ!!」

 

 

相葉くんの部屋

 

テーブルの上には、美味しそうなオムライス

 

何も手伝いも出来ずに相葉くんの料理をしている姿に見惚れてたオレ

 

 

「なんか、ごめん」

 

「何が?」

 

「何も手伝えなくて」

 

「そんなこといいって。冷めないうちにどうぞ」

 

「うん。ありがとう。いただきます」

 

 

きちんと手を合わせてから、口にオムライスを運ぶ

 

 

「うっまっ」

 

 

お店で出てくるような味

 

 

「相葉くん!美味いよっ!」

 

「ふふふ。ありがと」

 

 

 

ホントに美味しくて夢中で食べてたら、ふと両手をテーブルに置き、その上に顔を乗せて微笑んでる相葉くんの視線に気が付いた

 


やべぇ、夢中になりすぎた



自分の食い意地が恥ずかしくなり、その視線から逃れようとしたのに



「ホントに幸せそうに食べるね」


「だっだって、ホントに美味しいから…」


「そんな顔して食べてもらったらさ、作りがいがあったよ」



そう言いながら、相葉くんは立ち上がり、オレの方に来る


そして、オレの手を取り立ち上がらせる



「そんな美味しそうに食べる櫻井くんって、どんな味なんだろうね」


「え?」


「食べてもいいかな?」



相葉くんは、オレをぎゅっと抱きしめると



「櫻井くんは鈍感だから、俺の気持ちに気付いてないでしょ?」


「え?相葉くん?」



何がなんだか分かってないオレに相葉くんは、優しく微笑んで



「櫻井くんの気持ちに気付いているんだ。


俺も同じだからね」



そう言って、相葉くんはオレの唇に重ねた