久しぶりのこれです…
覚えてますか?w
日曜日の午後 13←これの続き
映画館を出て、近くのカフェに入る
全くと言っていいほど、映画の内容は分からない
けど、目の前の相葉くんには知られたくなくて
「面白かったね」
なんて笑顔で言ってくる相葉くんに合わせて頷く
「櫻井さんは、どのシーンが良かったですか?」
「え?」
「櫻井さん、凄く真剣で観てたから」
…いや、全く観てねぇーよ
なんて言えるわけなくて、原作の好きだったシーンを言えば
「そんなシーンありましたっけ?」
「え?あっただろ?」
「そうだったかなぁ」
相葉くんは、映画のパンフレットをパラパラと捲りながらこっちを見る
…まさかそのシーン、カットかれてんのか?
ちょっと焦りながら、相葉くんが捲っているパンフレットを覗き込む
「ふふふ。ありましたよ、そのシーン」
「え?」
「櫻井さん、ホントは殆ど観てないんじゃないですか?」
相葉くんは、にやりと笑うとテーブルに置いてあるオレの手に自分の手を重ねた
「これが気になったんでしょ?」
…こいつ、分かってたんだ!
気付かれていたことに凄く恥ずかしくなって、顔が熱い
「櫻井さんってホントに可愛い人ですね」
「相葉くん。オレのこと、からかって楽しいの?」
「からかってなんてないですよ」
相葉くんは重ねている手に力を入れる
櫻井さんのことが好きなだけです