日曜日の午後 14 | 青いたんぽぽ

青いたんぽぽ

ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←



久しぶりのこれです…

覚えてますか?w


日曜日の午後 13←これの続き


















映画館を出て、近くのカフェに入る


全くと言っていいほど、映画の内容は分からない

けど、目の前の相葉くんには知られたくなくて


「面白かったね」


なんて笑顔で言ってくる相葉くんに合わせて頷く


「櫻井さんは、どのシーンが良かったですか?」

「え?」

「櫻井さん、凄く真剣で観てたから」


…いや、全く観てねぇーよ


なんて言えるわけなくて、原作の好きだったシーンを言えば


「そんなシーンありましたっけ?」

「え?あっただろ?」

「そうだったかなぁ」


相葉くんは、映画のパンフレットをパラパラと捲りながらこっちを見る


…まさかそのシーン、カットかれてんのか?


ちょっと焦りながら、相葉くんが捲っているパンフレットを覗き込む


「ふふふ。ありましたよ、そのシーン」

「え?」

「櫻井さん、ホントは殆ど観てないんじゃないですか?」


相葉くんは、にやりと笑うとテーブルに置いてあるオレの手に自分の手を重ねた


「これが気になったんでしょ?」


…こいつ、分かってたんだ!


気付かれていたことに凄く恥ずかしくなって、顔が熱い


「櫻井さんってホントに可愛い人ですね」

「相葉くん。オレのこと、からかって楽しいの?」

「からかってなんてないですよ」


相葉くんは重ねている手に力を入れる





櫻井さんのことが好きなだけです