あもーれ 49 | 青いたんぽぽ

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ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←



 
 
 
 
手を繋ぎたい
 
ハグしたい
 
ちゅーがしたい
 
デートがしたい
 
ドキドキしたい
 
恋がしたい
 
 
 
 
まさか、隣で眠るしょーちゃんとするなんて
 
夢にも思わなかった
 
けど
 
 
初めて言葉にしてくれた
 
 
 
『好き』
 
 
ホントはずっと待ってたんだ
 
キミは一度も言ってくれなかった
 
気持ちは伝わってたよ
 
でもやっぱり、聞きたかった
 
俺だけじゃないんだって
 
 
 
 
「…んっ」
 
 
ゆっくりとキミが目を開いた
 
 
「おはよ」
 
 
少しだけ窓の外は明るくなってはいるけれど、起きる時間には早い
 
 
「もう、朝?」
 
「うん。でもまだ早いよ」
 
「そっか」
 
 
額に掛かってる髪を指で掬いながら、キスを落とす
 
そんな俺の行動に照れたのか、身体を背けようとすると
 
 
「いってぇ」
 
「え?」
 
「身体がいてぇよ」
 
 
ちょっとむっとして
 
でもなんでそうなのか分かっているから恥ずかしそうにして
 
そんな姿がすごく可愛くて
 
俺に抱かれてそうなったんだって
 
嬉しくなって
 
 
「ごめんね」
 
「心が籠ってない」
 
「そんなことないよ」
 
 
ごめんって思っているんだけど、嬉しい方が勝ってるから顔が笑ってしまう
 
 
「顔が酷い」
 
「酷くない?」
 
「誰のせいだと思ってんだよ」
 
 
しょーちゃんは俺の頬を摘まむけど、本気じゃないから痛くない
 
俺はその手に自分の手を当てて
 
 
「しょーちゃん」
 
「ん?」
 
 
 
「愛してる」
 
 
 
「オレもだよ」
 
「そこは『オレも愛してる』じゃないの?」
 
「言えるかそんなこと」
 
 
真っ赤な顔して
 
でも、しょーちゃんの顔は俺と同じ顔してる
 
 
「さっきは言ってくれたよ?」
 
「言わない」
 
「恥ずかしの?」
 
「当たり前だろ」
 
 
さっきの方が、恥ずかしいと思うんだけど
 
 
俺はふふと笑って
 
 
「じゃさ、言えるようにもう一回しよっか」
 
「は?!」
 
「嫌なの?」
 
 
しょーちゃんは一度目を閉じて、ゆっくり開くと
 
 
「出来るもんなら、してみろよ」
 
 
そんな挑発的な煽り方するから
 
 
「いいよ。覚悟してね」
 


俺はしょーちゃんに微笑んで、綺麗に笑みを浮かべてる唇に重ねた








おわり