もーそー。14 | 青いたんぽぽ

青いたんぽぽ

ぽそぽそと書いてます…
腐なので、ご注意ください(笑)

常に雑食←

 

 

子犬は豆しば。名前はさくら。

 

どうぞよろしく←

 

 

 

 

 

 

 

 

 

゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚

 

 

雅紀に、子犬。いや、さくらを飼うと言われて。

全く何も聞いてないし、了解も取られてないし。

 

訳が分からないまま、オレは雅紀が仕事を終えるのをさくらと待ち、そして、雅紀の部屋に連れた来られた。

 

オレ、たぶん、流されやすいタイプなのかも。。

 

今更ながら、身の危険を感じたり←

 

「あの」

 

オレは雅紀の部屋のソファにさくらを抱っこしながら座り、いそいそとさくらの居場所を作ってる雅紀を見てた。

 

「ん?何?お腹すいた?」

「そうじゃねぇだろ」

「ちょっと待っててね。えーっと。。はい、さくら、おいで」

 

雅紀はさくらをオレから渡されると、部屋に放す。

さくらはうろうろと部屋の中を物色するかのように、よたよたと動き出した。

 

「可愛いね」

「うん」

 

雅紀はオレの隣に座ると、さくらを優しい顔して見つめる。

オレもやっぱり同じ顔して、さくらを見つめた。

 

 

…いや、こんなことしてる場合じゃない

 

 

「あのさ」

「ん?」

「なんで、さくら飼うことに決めたの?」

「うーん。。可愛いからかな」

「それだけ?」

 

雅紀はガシガシと後ろ頭を掻きながら。

 

「さくらをさ、他の人に渡したくないとか思っちゃって。ほかの子たちも可愛いよ。イイ人とこに行ってもらいたいなって、みんなに思うんだけど。さくらだけはさ、ダメなんだよね」

 

そう言うと雅紀は、オレのほうを向いて。

 

「しょーちゃんがさ、さくらと戯れてて。その姿を誰にも見せたくないなぁって。さくらと俺としょーちゃんで一緒に居たいって思って、そしたら、店長に俺飼います!!って言ってた。ごめん!しょーちゃんに何も話してなくて!勝手にごめんなさい」

 

両手をパンって合わせてオレに謝る。

 

「なんだ、それ」

 

必死に謝ってくる雅紀がなんか、可笑しくなって。怒る気なんてさらさらなくて。

 

「別に謝る必要なんてないんじゃない?」

「え?」

「だってさ、雅紀がさくらを大事にしたいと思ったんだろ?それなら、いいんじゃねぇの?」

「しょーちゃん!」

「さくら、お前、いいやつにもらってもらえたな」

 

オレはさくらの側に行き、頭を撫でる。

さくらは、分かってんのか分からないのか円らな瞳でオレを見る。

 

「良かったな」

「しょーちゃん!」

 

雅紀は、オレの名前を叫ぶと後から飛び付いてきた。

 

「うおっ!」

 

オレは、さくらが潰れないように庇いながら

 

「だから!考えて飛びつけって言ってんだろ!!

「すみません…」

 

雅紀は、オレに怒られながらも離れる気がないらしい。。

オレも面倒にってそのままにしておいた。

 

 

 

 

 

 

短くつづく。。