子犬は豆しば。名前はさくら。
どうぞよろしく←
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
雅紀に、子犬。いや、さくらを飼うと言われて。
全く何も聞いてないし、了解も取られてないし。
訳が分からないまま、オレは雅紀が仕事を終えるのをさくらと待ち、そして、雅紀の部屋に連れた来られた。
オレ、たぶん、流されやすいタイプなのかも。。
今更ながら、身の危険を感じたり←
「あの」
オレは雅紀の部屋のソファにさくらを抱っこしながら座り、いそいそとさくらの居場所を作ってる雅紀を見てた。
「ん?何?お腹すいた?」
「そうじゃねぇだろ」
「ちょっと待っててね。えーっと。。はい、さくら、おいで」
雅紀はさくらをオレから渡されると、部屋に放す。
さくらはうろうろと部屋の中を物色するかのように、よたよたと動き出した。
「可愛いね」
「うん」
雅紀はオレの隣に座ると、さくらを優しい顔して見つめる。
オレもやっぱり同じ顔して、さくらを見つめた。
…いや、こんなことしてる場合じゃない
「あのさ」
「ん?」
「なんで、さくら飼うことに決めたの?」
「うーん。。可愛いからかな」
「それだけ?」
雅紀はガシガシと後ろ頭を掻きながら。
「さくらをさ、他の人に渡したくないとか思っちゃって。ほかの子たちも可愛いよ。イイ人とこに行ってもらいたいなって、みんなに思うんだけど。さくらだけはさ、ダメなんだよね」
そう言うと雅紀は、オレのほうを向いて。
「しょーちゃんがさ、さくらと戯れてて。その姿を誰にも見せたくないなぁって。さくらと俺としょーちゃんで一緒に居たいって思って、そしたら、店長に俺飼います!!って言ってた。ごめん!しょーちゃんに何も話してなくて!勝手にごめんなさい」
両手をパンって合わせてオレに謝る。
「なんだ、それ」
必死に謝ってくる雅紀がなんか、可笑しくなって。怒る気なんてさらさらなくて。
「別に謝る必要なんてないんじゃない?」
「え?」
「だってさ、雅紀がさくらを大事にしたいと思ったんだろ?それなら、いいんじゃねぇの?」
「しょーちゃん!」
「さくら、お前、いいやつにもらってもらえたな」
オレはさくらの側に行き、頭を撫でる。
さくらは、分かってんのか分からないのか円らな瞳でオレを見る。
「良かったな」
「しょーちゃん!」
雅紀は、オレの名前を叫ぶと後から飛び付いてきた。
「うおっ!」
オレは、さくらが潰れないように庇いながら
「だから!考えて飛びつけって言ってんだろ!!
」
「すみません…」
雅紀は、オレに怒られながらも離れる気がないらしい。。
オレも面倒にってそのままにしておいた。
短くつづく。。