今日、1月10日は「110番の日」です。

110番の適切な使用を推進しようと、昭和60年(1985年)に警察庁が定めました。

 警察庁の統計によると、110番通報は平成20年まで4年連続して減少傾向(げんしょうけいこう)にありましたが、21年に5年ぶりの増加に転じました。平成23年の110番通報の受理件数は約937万件と、前年より約6万件増加しています。

 最近では、移動(携帯(けいたい))電話からの通報が増えており、ほぼ3件に2件(66.3%)が移動(携帯)電話からで、近年、この割合は一貫(いっかん)して上昇(じょうしょう)しています。

 ちなみに、23年中に警察本部の通信指令室が直接受けつけた110番通報では、パトカー等に指令してから平均6分54秒で警察官が現場に到着しています。

 緊急性(きんきゅうせい)がなく、本来は110番にかけるものではない苦情や要望は増え続けています。緊急な対応を必要としない相談などで110番通報をすると、緊急の事件や事故への対応が遅れる原因にもなるので、警察庁は、緊急性のない場合は相談専用ダイヤル「#9110」番を利用するよう呼びかけています


緊急でない110番は警察相談『#9110番』に!

事件や事故など、緊急事態が発生したときにかける110番通報ですが、運転免許の更新についてや、緊急でない相談事などでかける人が後を絶ちません。本当に緊急な通報への対応が遅れる恐れもあります。相談事は『#9110』にかけるということを知っておきましょう。

事件・事故の場合のための110番通報

本来は、交通事故を目撃したとか、ひったくり被害に遭ったとか、いわゆる事件や事故の場合に通報するのが110番です。現場にすぐに警察官に急行してもらいたいときなど緊急事態の場合です。ところが、「運転免許証の更新のことで訊きたいことがある」といったような緊急でないたずねごとや相談事であっても通常の110番にかける人が少なからずいます。

「警察に関することならとりあえず110番」という思い込みでしょうか、しかし、そうした事件・事故以外、いわば緊急でない、警察への電話が110番にかかってしまうと、本来の緊急通報のさまたげとなります。そんなときには、『110番』ではなく、『#9110~シャープキュウイチイチマル』にかけるようにしましょう。

緊急通報は「110番」、相談は「#9110」

運転免許に関してはインターネットや運転免許試験場などに問い合わせれば分かることです。事件や事故の通報とはワケが違います。中には、「ゴキブリが出たので何とかしてほしい」といったような、なぜ、そんなことで110番を? と疑問に思うような通報もあったりします。そばに相談する人や助けてくれる人がいないにしても、そんなことで110番通報をされては、交通事故やひったくり、侵入窃盗事件などで警察官が現場に駆けつけなければならない事件にすぐにとりかかれないことになってしまいます。

困りごとで、「警察」に相談したいことは、「ヤミ金融」や「悪質商法」に関する相談や、男女間の暴力やつきまといなど、あるいは、子どもの非行に関すること、暴力団がらみの事案(暴力団からの脅し、誘い、因縁をつけられている、金品を要求されているなど)、麻薬をやっている人がいる、拳銃を持っている人がいる、などです。また、インターネットで中傷された、犯罪被害を受けて誰にも言えずに苦しんでいる、など、緊急ではないが、警察に相談したいことは『#9110』にかけるようにしましょう。


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「急ぎの時は110番、急ぎでない場合や相談は#9110」。


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