本書のキモは
1️⃣嫉妬、ネタミ
犯罪のきっかけや理由の多くは嫉妬やねたみ、または逆恨みや勘違いなど不条理なものだろう
2️⃣才能
才能とは持って産まれたものが大きいが、ビジネスとして成功している友人の例を鑑みるに、産まれつきや遺伝とかよりも、憧れや努力、または努力を苦に思わない好きであり続けられる気持ちの事を指すように思う
ゆえに
神童と呼ばれた天才無し
と言うのもうなずける
3️⃣理不尽と良心の呵責
共犯者が多数いたとしても、良心の呵責が割り算されるわけではない
4️⃣肉親の愛情、家族(血縁でない場合を含む)の愛情
今となってはヤツガレより歳上のヤツガレの血縁者は、ヤツガレの知る限り姉貴一人になってしまったが、そもそもヤツガレは養子だから養父の名字の人達に血縁はない、言いたいことは血縁が無いからどうの、、、ではなくあろうと無かろうとたいした問題ではない、と言う事だ
むしろ血縁よりも深い絆が血縁でない関係に多い事を経験から知っている
5️⃣状況証拠と自白強要
現在でも日本の警察の常套手段らしい
元、国家公務員や地方公務員を親族に持つヤツガレは多分そうなんだろうと思う
過去にドラマなどで警察などの過激な捜査方法が当局より規制されたのは、実際に当時、実在したからではないか?
現在では、ほとんどの悪行の表現を許しているのは所詮は民間人の考えるフィクションに過ぎない(バレてないもっとやばい事が沢山ある)と鷹を括っているのだろう
6️⃣研究者の欺瞞と詐称
実験結果に客観性を持たせるには結果(または実験者に都合の良い願望)を知らない方が良い
実験者は常に自分に都合の良い結果のみを採用したり捏造したりする
ヤツガレも研究室にいた時、例外なくそうしたから共感できる
7️⃣ 日本の警察組織の致命的な欠陥
冤罪と黙秘権
今時の検察は昔ほど簡単に起訴することはなく
95%以上の勝訴率で無ければ起訴しない
しかしながら逆に言えば
それなりの物証や有力な証拠さえあれば冤罪であろうと無かろうと起訴すると言う事だ
当然、証拠の捏造や、立件に不利な証拠の隠滅など
検察側の不正の可能性も否めない
ゆえに有罪、無罪の違いは
裁判官が求める条件をクリアするか否かのゲームだとも言える
8️⃣ギネスビール
湯川先生はギネスがお気に入りのようだ
9️⃣別件逮捕、拘束監禁→自白
逮捕は自白させる目的の手段に過ぎない
🔟Nシステムの秘密とTシステム
Nシステム(自動車ナンバー読取システム)は犯人の検挙が主な目的であり、裁判の証拠として検察は使わない
類似するものに
Tシステム(旅行時間測定システム)があるがNシステムと連携して捜査に使用される
最後に湯川教授の言葉を
何か見落としているのではないか?
そう思った時は視点を変えてみることが大切だ
それが駄目かどうかを自分で判断しちゃいけない。ある訳ないと決めつけるのも良くない、得てしてそう言う所に問題解決のヒントが潜んでいる。とりあえず披露し、第三者の意見を聞いてみるべきだ。
ベトナム公開ポスター
日本公開ポスター
前からなんとなく感じていたが
映画やドラマはかなり原作に忠実に作られてはいるが最低限省略できる深いトリックについては無かった事にしているように思う
単純にヤツガレが映画とかの内容を失念しているだけかも知れないが尺の短さを鑑みるに、至極当然な選択なのかもしれない
そう言う意味でも映画を先に見ても原作を読む価値はかなりあると思うし
映画の中で
ん?
と思った違和感を現在では解決してくれるかもしれない
本書の冒頭を読み初めた時
あれ?
これ見た映画と違う?
と思ったが
かなり進んで、やっぱり見た映画だと思った
それほどアプローチが違っていた事になる(多分?笑)
余談ですが
例のフレミングのポーズ
初めて?文中に登場します
じゃ