『七月大歌舞伎』千穐楽、おめでとうございます!!
圧巻の『星合世十三團 成田千本桜』では、團十郎さんは、十三役に加えて裃姿のお役もあり、
こんなに早替わりってできるものなのか、と改めて首をひねることになりました![驚き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/619.png)
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現代で古典劇をやることの意味とは?
古典劇からのメッセージは私たちの何に呼応するのか、と考えました。
『義経千本桜』は、源平合戦が舞台なので、人の生死や生きざま、美学にフォーカスする一方で、
仲の良い平家一門、
川越太郎と卿の君との親子の絆、
源九郎狐の親を慕う気持ち、
権太と妻子の関係性、
兄の敵を討つ佐藤忠信の思い、
家族をめぐるストーリーでもありました。
家族間の良い関係性だけでなく、義経・頼朝、権太・父弥左衛門の確執 が対比されていて、興味深く拝見しました。
家族のドラマは、今昔に関わらず、普遍のテーマとして、私たちの前に現れます。
いやもう様々なものが凝縮された演目で、あっという間の半日でした。
マニアックですが、弁慶や静御前の薙刀を見て、「三日月宗近!?」 と妄想したり、
義経四天王にも注目でした。
莟玉さんや男寅さんのフレッシュな面々と九團次さんと廣松さんのベテラン勢で、
團十郎四天王!と一人で興奮していました。
天翔ける知盛と桜吹雪の演出も良かったです。
最後の映像と三味線の組み合わせも歌舞伎ではあまり見かけない演出だったので驚きました。
知盛昇天の場面では、群舞があって良かったです。
名取以上の舞踊家さんを募集して團十郎さんのバックダンサーをやる企画があれば良いのに、といつも思います。
写真は歌舞伎座の花籠バーの衣裳展示です。
登場人物の着物の文様をじっくり見れてオススメです。