私たちが泣いたのは
貴方の声を初めて聴けたから
貴方が泣いたのは
私たちが貴方の声を喜んだから
あぁ私
幸せな仕事してるね
頸椎損傷
頸から下が機能しなくなってしまう疾患
頸椎の損傷部位によっては
呼吸機能も侵されてしまう
呼吸管理のために
気管切開をし人工呼吸器をつけていた患者さん
身体の動きも奪われ
その上声までも奪われていた患者さん
徐々に呼吸状態が改善し
気管切開部分に声を出すことのできるカニューレを挿入することができた
私達は彼の声を初めて聴いて涙してしまった
あまりにも嬉しくて
彼も泣いていた
声を取り戻せたことが嬉しくて泣いているのだと思った
でも彼は喜んでいる私達を見て泣いたらしい
看護は
『手と目で護る』
と書く
私は
看護を提供する手と
曇らない目と
何よりも護る心を大切にしたい


