HiRoのつぶやき -21ページ目
貴方に
呼びかけられたら
反応しないわけにはいかない
貴方の
呼びかけには
どこにいても
振り向きたい
私をここにつなぎとめたのは
貴方
患者さんが急変して
救命はできたものの意識が戻らず
私たちの呼びかけには反応がなかった
妻が到着して
手を握り
「おとうさん」と呼びかけた時
患者さんの目が開眼した
愛する人の
あんな悲痛な呼びかけを聞いたら
ほおっておけない
きっとそうだと思う
言葉は
『なまもの』
新鮮なうちに
口から声にして発さなければ
心の中で
腐っていく
消費期限の過ぎた言葉は
もう
捨てるしかない
それを捨てる時
きっと後悔している自分がいる
だから
今
この想いを伝えることが大切だと思えた

強く吹き付けていた冷たい風が
一瞬止んだように感じた
風上には
さりげなく貴方が立ってくれていた
貴方は何も言わないけれど
私を冷たい風から守ってくれていた
そんな貴方の隣で私は
いつか
貴方に冷たい風が吹き付けたとき
貴方を守れるくらい
優しく強くなりたいと思ったんだ
優しさを支えるだけの強さがなければ
きっとそれは
人も
自分も
傷つけてしまうものだと思うから

