冬は雪があったほうがいい

雪国で育った私は
切実に思う

バスを待つ時間
かじかんで冷たくなった指を
こすり 足は指の感覚がなくなる
くらい寒くなって

そんな地に暮らしている間は
雪のない地が羨ましかった

雪のない地に暮らすようになって
その思い出がすごく尊く感じる

人間って勝手だ

そんな
想いが

ふっと
蘇る今日のこの時間

ひとり
ビール飲みながら

遠い故郷を感じている