丸木文華さん「mother」感想(BL注意) | みきみきみきーな

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ネタバレあるのでご注意下さい
丸木文華さんの「mother」の感想です




motherは何度読んでも面白い!
私が丸木文華さんを初めて読んだ作品だったので衝撃が大きかったw


前半の真治が天使から人間になっていく様子が好き

当たり前だけど汚いという感情も汚いと気づかなければ感じられないんですよね

汚いものを感じず、深く物事を考えない天使だったのに初めて“汚い”と感じた真治

色々なことを理解して負の感情をもった普通の人間になっていく真治の様子が丁寧に描かれていて好きです


そして、真治の包容力というか、母性が凄い!
最初はBLでmotherというタイトル?と思ってましたが、最後まで読んで納得

最初から真治は祐紀に甘えられてキュンとしているあたり母性のある傾向はありました

祐紀がなかなかのヤンデレだったけど、それを真治はそれを全部受けとめちゃいましたね
本当に祐紀の真治への盲執と、真治の慈愛で赤ん坊と母親の関係のよう


完璧で隙の見せない祐紀ですが、真治にはすがりついて離そうとしません

そして真治はそれを受け入れる

真治が“捕まえた”って言って祐紀を抱き締めるシーンとか何だかたまらない気持ちになりました(笑

ちょっと鬼畜な祐紀の執愛を真治は絡めとっていく倒錯的なお話でした!