子ぎつね坊やがお昼寝から目を覚ますと、ママがお仕事をしています
「 ママ なにしているの 」
「 お盆だから、ご先祖さまを お迎えするしたくをしてるのよ 」
「 あっ キュウリとナスに ぼうをさしてる!
ママたべもので あそんじゃいけません 」
「 これはね、なくなった ひいおじいちゃん や ひいおばあちゃんが、お家に帰ってこられるように
キュウリの馬さんと、ナスの牛さんを作っているのよ 」
「 ひいおじいちゃんが うまさんで ひいおばあちゃんが うしさんにのるのかなぁ 」
「 あのね、お家に帰ってくる時は、急いで帰っていらっしゃるように馬さん
お空に戻る時には、ゆっくり帰っていただくように牛さんなの
おそうめんはたづなだから、馬さんと牛さんにかけてあげてね 」
「 は~い できたよ みどりのうまさん と むらさきのうしさん 」

「 ママ ぼくね みどりのうまさんを おかのうえの ゆめおじさんの おにわで みたよ 」
「まあ 坊や、丘の上まで遊びに行ったの? 」
「 うまさんが きのあいだから おかおを だしていたの 」

「 まぁ、あのコヒルガオの葉っぱが、馬さんに見えたのね 」
「 おじさんは さかなさんっていってたよ 」
「 そう、お会いしたらお礼しなくてはね‥ おじゃましましたって 」
「 だいじょうぶ ぼく おじゃましなかったよ 」

「 あとは、夕方になったら、迎え火を焚きましょうね
花火もしちゃおうか 」
「 うん はなびする ぼくんちは ここですよって ひいおじいちゃん や ひいおばあちゃんに よくわかるよ 」
「 そうね 」
子ぎつね坊やは、なんだかうれしくなって、お盆が好きになりました





