あたしは神奈川県の鎌倉に生まれ、鎌倉で育った。
16歳の高2の夏、地元鎌倉で恋をした。
3つ上の先輩。
小さな体とピアスだらけの耳と奇抜なサングラスと彪柄の頭が特徴的だった。
夏に恋をして、秋に恋が実って、冬にその恋は終わった。
その事によって一気に地元に居づらくなり、大好きだった地元に居心地の悪さを感じていた。
12月5日の朝、いつも通り起きて、親の財布を漁った。
親の財布から金を抜く事は、特に何も思わなかった。
この日は5万抜いて、久しぶりに少し遠くに買い物に行く事にした。
鎌倉から電車に乗った。
最初は横浜に行くつもりだった。
ところが戸塚で湘南新宿ラインの乗り換えができるとのアナウンスが流れた。
「そうだ、渋谷へ行ってみよう」
この時乗り換えなかったら。
この時この時間に電車に乗っていなかったら。
そう考えるととてつもなく怖くなる。
1時間もかからず渋谷に着いた。
この日はそこまで寒くもなくて、ゆったり買い物をする事ができた。
この日の門限は8時。
夏に家出をしていた事もあって、門限が厳しくなっていたのだ。
ちなみにその家出がきっかけで高校もやめた。
門限に逆らうつもりなんてなかった。
8時にちゃんと帰るつもりだった。
買い物も終わりハチ公前、時間は6時。
「6時半の電車で帰ろう。」
「それまでタバコでも吸ってよう。」
時間は6時15分。
「このタバコを吸ったら電車に乗ろう。」
その時、一人の男が声をかけてきた。
なんでだろうか、スカウトもナンパもずっとシカトしてきたのに
この時だけ答えてしまった
『何してるの?』
「タバコ吸ってるの」
『ずっと1人でここに居るよね?』
「電車待ち」
『そんな素っ気なくしなくたっていいじゃんw』
「なんか用?」
『仕事探してない?』
「ごめんあたし16歳だから」
『ホント!?』
「身分証見る?」
『16歳だとは思わなかったわww』
「・・・」
『16歳でもできる仕事あるよ!』
「・・・!?」
『興味ある?』
「少し。」
『じゃあ話したいからどっか行こうよ』
「いやでも今日もう帰らなきゃだし、、」
『なんか用事あるの?』
「門限。」
『いいじゃん、今日くらい』
「でもまずいんだって」
『大丈夫だよ、ちゃんと連絡すれば^^』
1時間後あたしはスペイン坂のイタリア料理店で、デリヘルの説明を受けていた。
全てはあたしが悪いんだ。
自業自得なんだ。
この時、親はどんな気持ちであたしの帰りを待っていたんだろうか。
あたしは、何か特別な事をしたかった。
羽を広げたかった。
かわいくなりたかった。
お金が欲しかった。
夢があった。
歌手になりたかった。
彼を見返してやりたかった。
何かから解放されたかった。
だから、デリだってできる気がした。
この日の夜、この男の家に泊まった。
その時、寂しいだろうからってこの男はあたしと同い年の女の子を連れてきた。
セッターが似合う女の子。
いかにも「やんちゃしてます」って感じの女の子。
甘い言葉に誘われて、愚かなあたしは浮かれていた。
この日は全く眠れずに、朝を迎える事になった。
2007年の冬
寒くて震えながら渋谷の街を歩いていた
現在あたしは結婚して、妊娠9ヶ月を迎えています。
今の幸せがあるのは、皮肉にもあの半年間があったから、、
あの日々がなかったら今のあたしは絶対にいない。
楽しい事なんてなかったけれど、あたしは
あの毎日をどこかに記録したくて、このブログを立ち上げました。
完全ノンフィクションです。
全て本当にあった事です。
きっと今日もどこかで、居場所をなくした女の子達が
震えながらあの街を歩いているかもしれない
暖かくなってきたことに、安心しているかもしれない
今日はどこへ行こう
ご飯はどうしよう
そんな事を考えながら
あの街を歩いているかもしれない
あの日のあたしのように
これから書くお話は、あたしが16歳の時に家を飛び出し
約半年間、渋谷と新宿を放浪していた日々のお話です
寒くて震えながら渋谷の街を歩いていた
現在あたしは結婚して、妊娠9ヶ月を迎えています。
今の幸せがあるのは、皮肉にもあの半年間があったから、、
あの日々がなかったら今のあたしは絶対にいない。
楽しい事なんてなかったけれど、あたしは
あの毎日をどこかに記録したくて、このブログを立ち上げました。
完全ノンフィクションです。
全て本当にあった事です。
きっと今日もどこかで、居場所をなくした女の子達が
震えながらあの街を歩いているかもしれない
暖かくなってきたことに、安心しているかもしれない
今日はどこへ行こう
ご飯はどうしよう
そんな事を考えながら
あの街を歩いているかもしれない
あの日のあたしのように
これから書くお話は、あたしが16歳の時に家を飛び出し
約半年間、渋谷と新宿を放浪していた日々のお話です
