つむじハゲ個々の改善対策
睡眠不足や運動不足、過度のストレス、偏った食生活などの生活習慣の乱れは、
ヘアサイクル(髪の毛の生え変わり時期)におけるホルモンバランスの乱れや
自律神経の乱れを引き起こします。
その影響で、薄毛や抜け毛、つむじハゲが悪化してしまうのです。
又、洗浄力の強すぎるシャンプーの使用など、
頭皮環境を悪化させるヘアケアも薄毛を促進させるため、注意が必要といえるでしょう。
過度のストレスや夜更かしなどの生活習慣の乱れは、
ホルモンバランスの乱れや自律神経の乱れにつながりやすく、
髪に悪影響を及ぼすので、規則正しい生活を心がけましょう。
また、運動不足は勿論ですが、勉強、パソコン、スマホやゲーム等、
長時間同じ姿勢を続けたりすることも、
血流が悪くなり、髪の成長を妨げ、薄毛に悪影響を及ぼす可能性があります。
心当たりのある方は、ぜひ気をつけてください。
睡眠時間とストレスの発散
特に、睡眠時間の確保とストレスの発散が大事になって来ます。詳しく言えば、
睡眠不足になると、本来ならば睡眠中に分泌されるべき成長ホルモンが不足し、
新陳代謝が悪くなり、正常なヘアサイクルが乱れて薄毛を促進 してしまいます。
理想的なことを言えば、成長ホルモンの関係から夜10時から深夜2時までに寝て、
7~8時間の睡眠と言われていますが、最低でも4時間の睡眠時間を心掛けて下さい。
過度のストレスは交感神経を緊張させ、活性酸素を大量に発生させ、新陳代謝を低下させ、
本来あるべき正常なヘアサイクルを乱し、薄毛に悪影響を与えます。
また、自律神経やホルモンバランスが乱れ、血行が悪くなり、
髪や頭皮への栄養分の供給が妨げられてしまいます。
日常のイライラを溜め込まないように、無理のない適切な運動や
リラックスできる趣味を楽しんで、ストレスを解消するよう意識して下さい。
シャンプーの選び方が重要
シャンプーの洗浄成分にも気をつけて下さい。
ラウレスラウリル硫酸ナトリウムなどの界面活性剤の中には、強い洗浄力を持つものがあり、
余分な皮脂を取り除くだけでなく、頭皮にとって必要な皮膚のバリア機能までも洗い流してしまいます。
市販のシャンプーの多くに配合されていますが、頭皮への刺激が少ない洗浄成分を主成分とする
シャンプーを選ぶことをおすすめします。
また、自分で染めるオシャレ染めは、抜け毛の原因になる可能性もあるので注意が必要です。
薄毛と食事と関係
お問い合せ頂いた10代の方には、「ファストフードやインスタント食品を、
できるだけ減らして、バランスのよい食事にシフトして下さい。」と
アドバイスしました。
頭皮も肌や体の皮膚と同様にターンオーバー(新陳代謝)を繰り返し、
バリア機能を維持することで正常に機能しています。
栄養の偏りで、このメカニズムが乱れると、髪の毛の状態も不健康になってしまいます。
以前にもお話した通り、髪の毛は毛母細胞から作られますが、
そのためにはタンパク質、亜鉛、ビタミンの3つの栄養素が必要です。
これらは相互に協力しながら髪の元となるケラチンの合成に関わっており、
どれか一つを気まぐれに大量に摂取したからといって、
顕著な効果が期待できるわけではありません。
特に亜鉛は、体内でケラチンを合成するタンパク質に不可欠な成分ですので、
亜鉛不足には注意が必要です。大切なことはバランスの良いです。
脂っこい頭皮は毛穴を詰まらせて抜け毛の原因になるので、
脂質の<摂り過ぎ>には注意しましょう。
又、先ほどお話したストレスにも関係してきますが、
髪の成長に必要な栄養素は血液を通じあて頭皮に届くため、
頭皮マッサージで血行を促進することもお勧めです。
頭皮マッサージは、体が温まる入浴中に、頭頂部を中心に頭皮全体を爪を立てず、
適度な力でゆっくりと優しく、もみほぐすことで、ストレスの解消にもつながります。
勿論、入浴中でなくても、手が清潔で汚れていなければ、いつマッサージしても大丈夫です。
ただ、良いからと言ってやり過ぎは禁物です。1日2回のマッサージで十分です。
10代、つむじハゲのお悩み
今日は、つむじハゲ、てっぺんハゲについてです。
私もそうでしたが、漠然として中高年になってからハゲになる、
というイメージが強いのですが、つむじハゲのお悩みは、
残念ながら10代の高校生でも年齢に関係なく発症します。
見てわかる症状
頭頂部の頭皮が透けて見える、頭頂部の皮膚が赤みを帯びている、
髪の毛の量が少なく、一本一本の髪の毛が細いので
髪の毛が流れている方向がわかりにくい、などが挙げられます。
そして、日本人男性に多い薄毛のタイプと言われています。
側頭部や後頭部の髪はしっかり生えているのに、頭頂部だけが薄くなっている場合は、
男性ホルモンが関係するAGA(男性型脱毛症)という脱毛症の可能性があります。
健康な人のヘアサイクルは、数年ごとに発毛と脱毛を繰り返していますが、
AGAではこのサイクルが乱れ頭頂部の髪が薄くなり、やがて抜け落ちてしまいます。
先日のブログでのお話の通り、AGA(男性型脱毛症)は、
ジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる男性ホルモン・テストステロンと、
5αリダクターゼ(還元酵素)が結合してできる「悪玉男性ホルモン」が、
髪の毛を作る毛根に影響を与えることで起こります。
この症状が始まると、徐々に進行していきますので、
AGAが疑われる場合は、早めにクリニックに行きましょう。
通常、AGA治療では、ジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれるテストステロンと
5αリダクターゼ(還元酵素)が結合してできる「悪玉男性ホルモン」を抑制するために、
プロペシアやミノキシジルなどの薬剤が主に処方し使用されます。
早期に対処すれば悪化を防ぐことができると言われています。
患者さんが高校生(未成年)の場合
プロペシアやミノキシジルなどの薬は処方できません。
また、未成年の方ですので、診察には保護者の方の同伴が必要となります。
参考にして頂ければ嬉しいです。