ものの重さの感覚が視覚的な大きさの影響を受けること。
質量が同じでも、見た目の大きさが大きく見えるもののほうが重いように感じられる現象のことを指す。


コゼレフの錯覚、大きさ=重さの錯覚 とも。
1922年に、ソビエト連邦(当時)のレフ・クレショフが示した認知バイアスのこと。
複数の無関連の映像を映画のように編集したときに、ひとつの映像がその前後の映像の意味(解釈)に影響を与えること。
例えば、「スープのアップの映像→無表情をうかべる”人間A”の映像」というように映像編集を行うと、
観客は”人間A”が空腹を感じていると解釈する。

アデルバート・エイムズが作った部屋のこと。
一見正方形の部屋に見えるが、歪んで作られており、観察者は大きさを誤って知覚してしまう。
エイムズによれば、奥行き手がかりが極端に制限されるような事態では、網膜で知覚する情報に対して、過去経験に基づく仮説を近刺激に適用することにより、知覚世界が構成される。

これをもとにした研究により明らかされた、ホーニ現象というものもある。こちらは近親者についてはエイムズ部屋でみられるような大きさの変化が知覚されないというものである。