みなさん、こんにちは。
今日も、2021年9月から第2・4土曜日の19時半から行っている
心理系大学院受験用勉強会について書いていこうと思います。
(3月は土曜日出勤が多く、日曜日に開催してもらっています!)
3月20日に開催した勉強会では、
2つのテーマについて論述の練習を行いました。
① 風景構成法
② テストバッテリー
についてです。
詳しいキーワードなどは、
ここでは書きませんが、私が論述してみたものは下記の通りです。
(キーワードが見たい人は、是非とも勉強会に参加してね!!)
風景構成法について400字程度で述べなさい。
風景構成法とは、1枚の紙に風景を描いてもらう芸術療法であり、日本の精神科医の中井久夫によって開発され、のちに投映法としても用いられるようになった技法である。中井は、統合失調症者の実践的見地よりこの技法を編み出したとされている。風景構成法では、A4の用紙1枚と黒ペン、彩色するためのクレヨンなどを用意し、被験者が描画する前に検査者が被験者の眼の前で黒ペンを使用して、用紙に枠付けを行う。この枠づけには、被験者の描画を保護することと、描画を強いることの意味合いが生じる。そして教示後に、川・山・田など10のアイテムと風景に足らないと思う物を順番に描いてもらい、彩色を行い、風景を完成させる。その後、風景に関する質問などを行う。風景構成法の適用年齢は風景の概念を把握できるであろう6歳以上とされている。解釈としては、被験者の自由度の高さと検査者の客観性の低さがあるために、標準化がなされていないため、留意が必要であるが、例えば統合失調症妄想型には、キメラ的多空間現象などが見られるといった精神疾患者についての分類がなされている。(433字)
心理検査の利点や限界を述べた上で、テスト・バッテリーについて400字程度で述べなさい。
心理検査には、面接などで拾いきれなかった部分を明確化したり、結果が数値やプロフィールで示されるので視覚化され、他の治療者などと共有しやすくなるなどの利点が挙げられる。また例えば、うつ病の治療に関して、BDIを用いると行った疾患に対する治療効果の判定なども可能になる。しかしその一方で、検査結果はあくまで検査時点での情報でしかなく、一般化できないことや、1つ1つの検査はあくまで被験者の一側面を測定しているだけに過ぎないことも念頭に入れつつ、テスト・バッテリーを組む必要がある。テスト・バッテリーとは、いくつかの心理検査を組み合わせて実施することであり、多角的な視点から被験者の情報を得るために行われる。具体的には、質問紙法と投映法と行った実施形態が異なる検査を組み合わせたり、性格検査と知能検査といった特性の異なる検査を組み合わせていく必要性がある。このようなテスト・バッテリーを組む上で、検査者は各検査の長所や短所などの特徴をよく理解しておく必要があり、被験者の負担をできるだけ軽減するための組み合わせを考える必要性がある。(439字)
さて、今回は心理検査の論述問題がメインでした。
来月からは、皆さんが苦手としている統計に関しての論述を行っていきたいと思います。
統計の問題は、苦手にされる受験生が多いですが、
逆にきちんと内容を押さえておけば、差が出るテーマでもあります。
基礎を固めて、点数を落とさないようにしていきましょう!!
私の主宰する勉強会には大きな特徴があります。
それは、普段できない論述の練習を時間制限が設けられた中で、
即興で行うことです。
どんな問題が出題されるかわからない大学院試験ですが、
キーワードを自分なりにまとめて書く練習になるのではないでしょうか?
心理系大学院を目指されている方がいたら、是非ともご参加下さい♪
心理系大学院受験勉強会
日時:2021年9月から 第2・4土曜日(変更することあり) 19時30分から21時くらいまで
費用:各回参加 2,000円 年間参加 40,000円
場所:Google meetを使用してオンライン上で開催
私は、下記のようないわゆる「アンチ本」みたいなものを
定期的に読むようにしています。
じゃないと、自分の世界があたかも「正しく」感じてしまうからです。
正しいも誤りも両方がただそこに「在る」ことを、
きちんと認めて、臨床に生かしていきたいです。