借りていた本を返し、また新しく本を4冊借りる。
「6組3番音ノ世です。」
知ってるだろうから学年は言わなかった。
そしてまた見慣れた道を歩く。
先程通った時にもいたおじさん。
きっとおじさんは不思議に思っているだろう。
ものの5分くらい前に通った少女がまた目の前を通るのだから。
見た目は何も変わっていない。
ただ、鞄の中身だけが変わっている。
私は少しの優越感を抱きながら通り過ぎた。
今日は図書館に行くためだけに学校に来た。
今日気付いたのだが、図書館というだけあって、なかなか興味深い本が多い。
これだけあれば、図書館のためだけに学校に行くのも悪くないのではないか。
それはそれで新しい学校の楽しみ方なのではないか。
そんなことを考えていると、いつもの帰り道が楽しく感じる。
決して、読むのが早いわけではない。
でも私は本を読むのが好きだ。
別に図書館でよく見かける子、そんな風に思われたっていい。
学校とは勉強や友達と話すためだけではないのだ。
ただ、本を読みたいがためだけに行く人もいるのだ。
「次は何を借りようかな?」
そんなことを考えながら家に向かうのだった。